中国農業科学院油料作物研究所陽邏基地の千ムー(約67ヘクタール)のアブラナ試験農場で、アブラナの花に袋をかけるアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(3月20日撮影、武漢=新華社記者/肖芸九)
【新華社武漢5月8日】中国は世界のアブラナ生産・消費大国で、作付面積は毎年約1億ムー(約667万ヘクタール)に達する。アブラナは中国の重要な食用植物油、飼料タンパク質の供給源となっている。高油分、高収量、高耐性の新品種の選抜育種を加速し、成果の実用化を推進することは、植物油の原料生産を促進し、国家の食糧・油脂安全保障の基盤を強化する技術的保障となる。
シロイヌナズナを播種し表現型解析を行うアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
1960年には国家レベルの油糧専門研究機関、中国農業科学院油料作物研究所を設立し、大規模な油料作物の遺伝資源庫(ジーンバンク)を構築してきた。油料作物の遺伝資源の保存量は4万4300種に上り、特に2021年以降は国内外のアブラナ、ラッカセイ、ゴマなどの油料作物遺伝資源の収集・保存に力を入れ、7585種を追加した。
中国農業科学院油料作物研究所陽邏基地の千ムー(約67ヘクタール)のアブラナ試験農場で、アブラナの花に袋をかけるアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(3月20日、ドローンから、武漢=新華社記者/肖芸九)
ここ数年は一連の新技術や新設備が応用され、アブラナの新品種が次々と選抜育種されている。2023年には中国工程院院士(アカデミー会員)でアブラナ遺伝育種チームの首席専門家である王漢中(おう・かんちゅう)氏が率いるチームが、生育期間の短いアブラナの新品種「中油早1号」を育種。生育期間を通常の190日から約169日に短縮し、中国南部の冬の農閑期における栽培のボトルネックを解消した。(記者/肖芸九、胡競文、伍志尊)
アブラナの角果(かくか)。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
アブラナの角果の皮を研磨するアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
原子蛍光光度計で試料中のセレン含有量を測定するアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
原子吸光分析装置でアブラナ試料の品質を測定するアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
シロイヌナズナ照明培養室でシロイヌナズナの生育状況と表現型を確認する師家勤(し・かきん)研究員。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
アブラナの照明培養室で、アブラナの葉の光合成速度を測定するアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
アブラナの照明培養室で、アブラナの葉の光合成速度を測定するアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
中国農業科学院油料作物研究所武昌本部実験基地で培養されているアブラナの小胞子胚様体。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
アブラナ小胞子の胚形成状況を顕微鏡で観察する中国農業科学院油料作物研究所武昌本部実験基地の試験員。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
アブラナ小胞子胚様体の成苗状況を検査する中国農業科学院油料作物研究所武昌本部実験基地の試験員。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
アブラナの小胞子苗を培養基から移して苗鍛えする中国農業科学院油料作物研究所武昌本部実験基地の試験員。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
アブラナの小胞子苗を培養基から移して苗鍛えする中国農業科学院油料作物研究所武昌本部実験基地の試験員。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
植物工場の水耕栽培室でアルカリ耐性に基づく選別作業を行うアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/胡競文)
植物工場の水耕栽培室でアルカリ耐性に基づく選別作業を行うアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)
画像処理型シードカウンターでアブラナの種子の計量・計数を行うアブラナ遺伝育種イノベーションチームのメンバー。(4月17日撮影、武漢=新華社記者/伍志尊)