初回で事故死した田中みな実の〝伏線〟回収 まさに「Destiny」な展開が反響

田中みな実

7日放送されたテレビ朝日系ドラマ「Destiny」で、主演の石原さとみ扮する検察官の奏が、再会した初恋の人・真樹(亀梨和也)に涙の絶縁通告をする場面があった。この展開は、放送初回に事故死した2人の大学同級生・カオリ(田中みな実)の訴え通り。SNSでも同様の指摘がみられた。

この日は特捜検事だった亡き父・英介(佐々木蔵之介)の口述日記が録音されたレコーダーを奏が見つけ、自室に呼んだ真樹に聞かせるシーンがクライマックス。汚職事件で国会議員を起訴に持ち込んだ英介は、公判になると証言がことごとく覆されて敗訴。事件ねつ造の汚名を着せられた末に無念の自死を遂げた。証言撤回への工作が疑われる弁護人の野木(仲村トオル)はかつての同僚検事で真樹の父。録音では一連の経緯が語られていた。

事件は真実であると確信する英介の声に、奏はむせび泣く。真樹に「もう会うのはやめよう」と告げ、心の中で「もう二度と会うことはない。これでいい。これが私たちの運命」とドラマタイトルの〝回収〟もしてみせた。

Xでは「カオリが言うとおりになった」「カオリが付き合っちゃいけないんだよって言う意味分かる」と過去発言に言及した視聴者投稿も。2人の深い因縁を知ったカオリは、好意を寄せる真樹を〝死のドライブ〟に同乗させ、「真樹と奏は付き合ったりしちゃダメなんだよ」「なんで信じてくれないの」と迫った。

形の上では、奏の決断はカオリのセリフと整合するように見える。初回で退場後も存在が浮かび上がるカオリは、死してなおドラマの展開に影響を及ぼすのか…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社