台湾軍、新総統就任前後の中国の動きに備え

[台北 8日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)の柏鴻輝副部長(副大臣)は8日、頼清徳新総統が就任する今月20日前後の中国の動きに軍が備えていると述べた。

中国は頼氏を台湾独立派とみなして敵視している。

柏氏は立法院(国会)で記者団に「わが国の軍隊は5月20日前後に全ての必要な戦闘準備態勢を維持し、相手側による地域の平和と安定の破壊に細心の注意を払う」と発言。台湾海峡とその周辺での中国の軍事活動はインド太平洋地域全体の不安定化を招いていると述べた。

中国は2022年、当時のペロシ米下院議長が台湾を訪問した後、台湾周辺で大規模な軍事演習を実施。昨年も蔡英文総統がカリフォルニア州で当時のマッカーシー米下院議長と会談した後、大規模な軍事演習を実施している。

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