ドジャース・山本由伸 自己最長の8回2失点 驚異のストライク率 2度目の1試合2被弾も

 ドジャース・山本由伸

 「ドジャース-マーリンズ」(7日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が中5日で先発し、メジャー移籍後最長の8回を投げ、5安打2失点5三振で4勝目の権利を得て降板した。この日投じた97投球のうち73球がストライクで実に75%という驚異の数字もマークした。

 八回を投げ終えた山本はベンチでロバーツ監督とハグを交わし、さらにはベンチに笑顔で姿を見せた大谷からポンと肩をたたかれ、好投を労われていた。

 初回、いきなり出鼻をくじかれた。1番チザムへの初球のストレートだった。ストライクを取りに行ったボールが甘く入り、右翼席へまさかの初球先頭打者本塁打を浴びた。打球を行方を見守っていた山本は16イニングぶりの失点に呆然となった。

 さらに2死から右前打を許したものの、その後は立ち直った。二回は打者3人をいずれもゴロアウトで片付けると、三回も三者凡退とリズムに乗った。三回までに大量8点の援護を受けると、ボールを低めに集めた打たせて取る投球で、相手打線を手玉に取った。

 六回に1死からデラクルーズにこの日2本目のソロアーチを献上。4月12日のパドレス戦以来の1試合2被弾となったが、落ち着いた投球で後続の出塁は許さなかった。

 山本は前の試合まで7試合に登板し、3勝1敗、防御率2.91。メジャーデビューとなった韓国でのパドレス戦こそ、1回5失点KOと崩れたが、米国に戻ってからの6登板は3勝無敗、防御率1.64と抜群の安定感。特に同25日のナショナルズ戦では6回無失点、前回登板となった1日のダイヤモンドバックス戦でも6回5安打無失点でいずれも勝利投手となり、15イニング無失点を続けていた。

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