ベアーズにはQBウィリアムズが成功するための“体制が整っている”とTEケメット

シカゴ・ベアーズファンと記念撮影をするケイレブ・ウィリアムズル【AP Photo/Jeff Roberson】

シカゴ・ベアーズはディフェンスの代名詞とされるフランチャイズだ。そのベアーズが2024年のNFLシーズンに向けて、突如としてリーグ内で最も注目されるチームの1つになっている。その理由はウィンディシティで一躍注目を集めるほどになった、オフェンスの存在だ。

シカゴがクオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズをドラフト全体1位、ワイドレシーバー(WR)ローム・オドゥンゼを全体9位で指名したことで、ベアーズのファンは未知の領域へと導かれている。

すでにWRのD.J.ムーアとタイトエンド(TE)コール・ケメットを擁し、オフシーズンにはワイドレシーバーのディアンドレ・スイフトとキーナン・アレンも加わった攻撃ユニットに新加入の2人を組み入れることで、ベアーズは相当な攻撃力を誇ることになる。これはウィリアムズがルーキーとして迎えるにはとても良い環境といえる。

ケメットは現地7日(火)にケイ・アダムスがホストを務める『Up & Adams Show(アップ&アダムス・ショー)』に出演した際、次のように語った。

「ワクワクする。たくさんの若くて才能ある選手たちがそろっていて、久しぶりに——こんなことがかつてあったのかどうかも分からないが——非常に才能のある新人クオーターバックを迎えられるような体制が整っている」

「ケイレブが注目されているのは当然のことだ。彼はずっと前からそうだった。多くのベテラン、実力のある優れた選手たち、そして本当に優秀なディフェンスとともにプレーできる環境にいる」

また、ムーアはアダムスに、アレンとオドゥンゼとのワイドレシーバー3人体制でプレーするアイデアを気に入っていると明かしている。ムーアはその配置が相手ディフェンスに対して“どちらを選んでも厳しい”という状況を作り出すと信じているのだ。

ムーアはアダムスに対して、今シーズンのベアーズのレシーバー陣に期待することについて「もっとワクワクするようなプレーができるはずだ。フィールド上にはダブルチームをかけたら他の誰かがフリーになるような選手がいるから、俺たちは試合を自分たちのものにできる。たとえば、あのサーズデーナイトゲームでのようにね。もしマンツーマンをしてきたら、俺たちの中の誰かがあの試合で見せたような活躍をする可能性がある」とコメント。

ムーアの2024年の目標は主にチームの成功に焦点を当てたものだが、昨シーズンのレシーブ数、レシーブヤード、タッチダウン数でキャリア最高を記録したムーアが、統計的な面でさらなる活躍を求めていないという意味ではない。

ムーアは次のように続けた。

「プレーオフに進出して、過去1年間の成長を示したい。プレーオフ進出と10勝を目指す。(レシーブ)1,000ヤード突破はその次にくる目標だ」

ムーアはレシーブ関連の主要3大カテゴリーの記録すべてで、ベアーズの中で大きな差をつけてトップに位置している。アレンは昨シーズン、ロサンゼルス・チャージャーズのオフェンスで他のすべての選手の2倍以上のターゲット数とレシーブ数をマーク。さらに、オドゥンゼもワシントン大学の競争の激しいワイドレシーバー陣の中で、他のレシーバーよりもはるかに多いキャッチ、ヤード、タッチダウンを記録していた。

では、このベアーズオフェンスのナンバー1ワイドレシーバーは誰なのか? アダムスがベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスにそれが誰なのか分からないと話すと、エバーフラスHCも同意した。

「われわれにも分からないのさ」とエバーフラスHC。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区、そしておそらくリーグ全体も日曜日にはこの3人を相手にどう対処するか、しっかり準備しておくべきだろう。

【KO】

© NFLJapan.com