国内男子プロも“PGAツアースタンダード”に近づく!?「中日クラウンズ」でタイトリスト使用率が爆伸び

「中日クラウンズ」で初優勝をはたした米澤蓮(撮影・上山敬太)

アクシネットジャパンインクから、ツアーレポートが届いた。「PGAツアー『ザ・CJカップ バイロン・ネルソン』で、タイトリストは6つのカテゴリ(ボール72%/ドライバー36%/UTメタル31%/UTアイアン52%/アイアン33%/ウェッジ57%)で使用率No.1を獲得しました」と、同社。

PGAツアーの「6カテゴリ使用率No.1」は、同社にとって珍しいことではなく“通常運転”だが、驚きは国内男子ツアー『中日クラウンズ』の動向だ。初優勝した米澤蓮が今年からブランドアンバサダーとなり、14本をタイトリストにしたことも話題だが、“全体”使用率にも大きな変化が生まれていた。
 
「JGTOツアー『中日クラウンズ』で、タイトリストは6つのカテゴリ(ボール52%/ドライバー31%/UTメタル31%/UTアイアン41%/アイアン22%/ウェッジ51%)で使用率1位を獲得しました。『中日クラウンズ』の使用率を昨年大会と比較すると、ボールが+6.2%、ドライバーが+14.5%、アイアンが+10.3%、ウェッジが+10.5%など、すべてのカテゴリで使用者を増やしており、多くの選手のスコアリングに大きく影響を与えています」(同社広報)
 
昨年の序盤から中盤にかけて国内男子では4カテゴリで使用率No.1になることはあったが、今年はPGAツアーと同じ6カテゴリの獲得が増えている。先々週の欧州ツアー共催『ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』でも6カテゴリを獲得したが、今大会は海外選手の出場割合が減ってもこれをキープした形。
 
また、同週の国内女子メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でも15歳のアマチュア、リ・ヒョソンがタイトリストの14本で歴史的な勝利を飾ったが、若い選手が早い段階から“PGAツアースタンダード”を選ぶのも自然で、米国ではアマチュア有望株のサポートにも手厚い同社。
 
開幕戦で米澤は「けっこう海外の試合とか今年も年明けに行っていたんですけど、やっぱりサポート体制だったり、そういうところも感じながら、元々自分自身が(タイトリストのクラブに)興味もあった」と、契約理由を話していた。同社広報は「サポート体制の強化も背景にある」と言う。
 
「昨年から国内男子ツアーのスタッフを増員してサポート体制を強化したこともあり、契約プロだけでなく契約外の選手にも対応できることが増えました。そのため、昨秋の『マイナビABCチャンピオンシップ』以降は、5カテゴリの使用率No.1が増え、終盤では念願のドライバー使用率No.1も安定的になって、最終戦の『日本シリーズJTカップ』ではパターを含む7カテゴリで使用率No.1を獲得できました」(同)
 
米澤は今季の目標を「賞金ランク3位以内に入ってDP(欧州ツアー)の出場権が取れれば」と話しているが、その他にも海外進出を目論む若い選手が増えているはず。国内男子ツアーでもPGAツアーと同様に「タイトリストの6カテゴリNo.1」が当たり前になる日が近そうだ。

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