厚木北にリベンジ達成 横浜創学館・檜山和孝監督「目標はインターハイ出場」

横浜創学館イレブン

 令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選の1次予選2回戦で横浜創学館が1-0で厚木北に競り勝ち3回戦進出を決めた。

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 県リーグでは同じK3に所属する両チーム。3月24日に行われた対戦では微妙な判定でPKを献上し敗戦を喫した横浜創学館にとっては、今回の対戦は特別な思いがあった。

 「1回負けてるし、もう1点勝負の試合でしたね」と横浜創学館の檜山和孝監督は、ゆっくりと想いを巡らすように語りはじめた。

 「2試合分のビデオを撮って相手を研究しました。相手のロングスロー、ハイクロス、カウンターは絶対に気をつけよう。あとロングボールを蹴らせない。ショートパスをさせてインターセプトを狙う。それは徹底させましたね。攻撃はボール動かしてサイドチェンジ、ワンツー、必ずシュートで終われ。もし奪われたらすぐに奪いかえせ。3秒以内。そうでなければ68m×105m走らされるぞ。その方が楽だろうと選手たちには話しました」

 試合は0-0の膠着状態が続く。均衡を破ったのは67分、秘策としてこの試合公式戦で初めて右SHで起用したMF6木村俊楠がDFの一瞬の隙を見逃さず右足を振り抜き豪快に突き刺した。

 「前回、PKで負けている。あんな負け方2度としたくなし、願ってもないチャンスが回ってきたから今回は決着つけようと気持ちが引き締まっていましたね。マイナスになっていませんでしたね」(檜山監督)と見事にリベンジを果たした選手たちを誇らしげに評価した。続けて「これで喜ばずにブロック決勝で勝って厚木北にも勝利で恩返しする。そしてインターハイ出場。狙ってますよ。常に狙って練習しないと…ベスト8やベスト4でいいやとか思っていません。力はないのかもしれないけれどもインターハイ出場を目指していかないと。練習への気持ちの入り方も変わってきますからね」と熱く語った。

 そんな思いの根底には、対戦した厚木北の内田雅之監督との関係があるのかも知れない。

 「実は、厚木北の内田監督は高校時代(荏田高校)の後輩なんです。後輩には負けられない(笑)彼は座間高校でも全国行ってますしね。…そういう意味でも負けられない」

 横浜創学館イレブンと檜山監督の挑戦は続く。

(文・写真=西山和広) 

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