安徽江淮汽車集団、23年は黒字転換

安徽江淮汽車集団、23年は黒字転換

安徽省合肥市の江淮汽車新港基地の軽トラック生産ラインで働く従業員。(2023年2月8日撮影、合肥=新華社記者/劉軍喜)

 【新華社合肥5月8日】中国自動車メーカーの安徽江淮汽車集団(JAC)がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年同期比23.1%増の449億4千万元(1元=約21円)、純利益が1億5200万元となり、前年の赤字(15億8200万元)から黒字転換した。

 自動車産業は現在、技術イノベーションによる変革が多く起こり、複数の産業が融合発展するという転換の重要な時期にあり、電動化、スマート化、ネットワーク化、エコ化は自動車産業の転換・発展の方向性となっている。中国の23年の新エネルギー車(NEV)販売台数は949万5千台で、市場シェアは31.6%だった。

 研究開発投資は21.9%増の22億3500万元になり、科学技術成果の実用化、および「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の構築を強化してきた。科学技術成果のけん引により、23年は商用車、乗用車、バスの販売台数がいずれも2桁増となった。うち商用車は18.3%増の23万1100台、乗用車は18.2%増の35万7100台、バスは41.1%増の4323台だった。

 同社の海外事業は23年、チャンスをつかんで勢いに乗り、年間輸出台数は48.0%増の16万9600台だった。中でも、「一帯一路」共同建設国には63.7%増の13万4千台を納車した。海外事業の規模と利益はそろって伸び、海外市場での地位を強固にしつつある。

 中国自動車産業の海外進出の先駆者として、同社は1990年に初輸出して以降、これまでに販売範囲を世界5大陸の132カ国・地域に広げ、海外に完全子会社4社、合弁会社3社、ノックダウン(KD)工場19カ所を設立し、自社の安定成長と中国ブランド車の世界進出に新たな原動力を注入し続けている。

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