新型コロナが5類相当になってから1年が経ちましたが、3月から大きく変わったことがあります。それは、治療薬の自己負担です。
例えば、医療費3割負担の人が治療薬の1つ「ゾコーバ」を5日分処方された場合、今年3月までは9000円の負担で済んでいました。しかし、現在は公費の負担が終了したので、薬の価格約5万2000円の3割にあたる約1万5500円を自己負担しなければなりません。
これだけ高額だと、もしコロナに感染したとしても薬を処方してもらうのを我慢したくなる人もいるかもしれません。福島市にある「ふくしま木もれ日クリニック」の川井巧院長は「金銭的に難しい場合は市販薬でも大丈夫」「体調に合わせた療法をとるのが大事」と話していました。
5類に移行して、自己負担額が変わったとしても、新型コロナの感染のしやすさやリスクは変わっていません。しっかりと治療しなければ感染が拡大してしまうので「薬控え」が広がらないような支援策が今後求められると思います。