BMW、通期税引き前利益は小幅減へ コスト高など響く

Andrey Sychev Nick Carey

[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ自動車大手BMWは8日、今年の税引き前利益が小幅に減少するとの見通しを示した。研究開発費、製造費、人件費の上昇や中古車価格の下落が圧迫要因。

第1・四半期の自動車部門の税引き前利益率は8.8%で、前年同期の12.1%から低下。同社がまとめた市場予想の9.2%を下回った。コストの高止まりや中国で高級車の需要が引き続き低迷したことが背景。

第1・四半期の売上高は小幅に減少。自動車販売は1.1%増加した。

同社は電気自動車(EV)とモデルチェンジに多額の投資を行っており、今年は昨年の75億ユーロを上回る記録的な支出を見込んでいる。

第1・四半期の連結税引き前利益は18.9%減の41億ユーロ(44億ドル)。市場予想の39億ユーロを上回った。

第1・四半期の完全EVの販売は28%増の8万3000台だった。

© ロイター