黎智英氏、デモ全体を操る体制画策

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏と『りんご日報』関連会社3社に対する公判が5月6日に70日目を迎えた。7日付香港各紙によると、5人目の「共犯証人」である陳梓華氏は、黎氏が特定の勇武隊のリーダーになりたかったわけではなく、「和理非」と「勇武派」にまたがるプラットホームを構築して社会運動全体を支配したかったと証言した。黎氏はまた「攬炒巴」の劉祖迪氏と李宇軒氏に対し「香港版国家安全法」の施行後にも国際的なロビー活動を続けるよう指示した。外国の政治経済界の著名人やシンクタンクをインタビューに招き、外国政府に中国と香港に対する制裁を訴え続けた。

弁護側は先に陳氏に対し、黎氏がかつて「勇武派」の指導者になりたいと表明したことがあるかと尋ね、その時は陳氏は「ノー」と答えた。検察が6日、陳氏にさらなる説明を求めた際、「黎氏は勇敢なチームのリーダーになることを望んでいない。彼は和理非、勇武派を網羅するプラットホームを組織したいと考えており、このプラットホームこそが黎氏が主導できるものだ」と述べた。陳氏は、黎氏が2019年の社会運動中に社会運動全体の指導者になりたかったと証言。当時、勇武派には「大きなプラットホームがなかった」ため、一部の比較的有名な「勇武小隊」しかなかった。もし「勇武小隊」のリーダーと「和理非」のリーダーで1つのリーダーシップチームを形成できれば、それは「社会運動全体を主導することに等しい」と述べた。

陳氏は先に、黎氏、マーク・サイモン氏、李柱銘(マーチン・リー)氏が当初「攬炒」に対して否定的な印象を持っていたと証言したが、その後、黎氏とマーク・サイモン氏の「攬炒」に対する態度が変わり、攬炒派たちを批判したり反対したりしなくなったと述べた。また、攬炒派たちは国際ラインで「従来の民主派」と団結できると見ていたという。

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