【安田まゆみさんの元気が出るお金の話】教育費や老後資金のため、貯蓄を増やすには?

鹿児島県在住Tさんの家計簿【夫(39歳・会社員)、本人(34歳・パート)、長男(3歳)】

子ども1人の3人家族です。2人目を希望していて、現在不妊治療中。出産後は1歳まで育児休暇を取得して、職場復帰するつもりです。

今後は、子ども2人の大学までの教育費をためながら、子どもの成長に合わせてキャンプや年に1回程度の家族旅行にも出かけ、充実した日々を過ごしたいと考えています。また将来は、夫婦ともに60歳をめどに働き方を見直し、5〜6時間ほどの短時間勤務で趣味を中心とした生活を送りたいです。

そのような生活を実現するため、月々の生活費を削減して貯蓄に励みたいのですが、物価の上昇もあり思うように削減できません。夫婦ともに小遣いは、ストレス発散のため友人との飲み会やレジャーなどに使っていて、金額を維持したいところ。貯蓄は、教育費として夫が55歳までに子ども1人あたり750万円ずつ。また老後資金として2000万円ためるのが目標です。

家計の改善すべき点や今できることなど、アドバイスをお願いします。なお、住宅ローンの支払いは2057年まで。私の仕事は、2人目が小学校高学年頃には正社員として働きたいと考えています。

出典:リビングかごしまWeb
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A.貯蓄目標優先なら、各項目支出見直しで達成可能

今は家族で楽しむことを優先させ、長くしっかり働く選択も

しっかり貯蓄されていて素晴らしいですね。目標は夫が55歳になる前に3500万円とのこと。現在の運用評価を含めての資産合計は、約1830万円。今後16年間に残りの1670万円をためるとしたら、年間約105万円なので、Tさんの家計管理の実力なら問題ないように思えます。

ですが今後2人目のお子さんを授かると、子どもたちの成長につれて食費や衣料費も増えていきます。習い事も含めた教育費も新たな支出となる中で、生活を充実させつつ、自分たちの小遣いも減らさず、という条件の下での貯蓄は、なかなか大変だと思います。

貯蓄の目標を優先するのであれば、支出の見直しは比較的簡単です。食費は外食を一切やめ、お総菜もお菓子も買わず、素材だけに絞ります。習い事はさせず、休日に親子で一緒に体を動かして、さまざまな体験をさせます。塾は高校以降の進学の時だけ。レジャーも車で行ける範囲でキャンプなどを楽しみ、宿泊を伴う旅行には行きません。ご夫婦の小遣いは散髪や美容代にとどめて半分に減らします。飲み会には参加せず、家飲み、あるいは持ち寄りのホームパーティーで楽しみます。と、このようにすれば、目標は達成できると思います。

また一方で、貯蓄目標に期間を設けずに、子どもたちが未成年のうちは家族で楽しむことを優先させる。夫婦の小遣いも減らさず、60歳を過ぎても体が動くうちはしっかり働き、じっくりと時間をかけて、老後の貯蓄をするという方法もあります。

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●郵送…〒892-8515(住所不要)南日本リビング新聞社 編集部 「元気が出るお金の話」係

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■マネーセラピスト 安田まゆみ

東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴26年目(CFP認定者)。これまでの相談件数7000件以上、講演回数1000件を超える

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