奈良市にある県立大学附属高校で、実際の選挙に用いられる投票箱などを使用した生徒会役員選挙が行われました。
この取り組みは選挙制度に関心を深めてもらうというもので、1年生から3年生まで500人あまりが参加しました。生徒会役員選挙では、生徒会長候補1人と役員候補3人による信任投票になり、それぞれの公約を訴えました。
生徒は―
「今回の公約は生徒全体の意見の反映です。おもに目安箱から寄せられた意見を調整して実現していくことになります」
法律の改正により、選挙権は2016年に18歳以上に引き下げられており、高校生が投票する機会もあります。
8日は通常の生徒会役員選挙とは異なり、本物の記載台と投票箱が使用され、生徒たちは1票を投じていました。
投票した生徒は―
「僕は誕生日が7月なんですけど、18歳になったら本物の選挙をする経験があると思うので、こうやって一回模擬試験みたいな感じで体験できてよかったなと思います」
「18歳からの選挙の前に、雰囲気を味わえていいなという感じでした」
奈良市選挙管理委員会事務局 係長 池田良成さん
「どうしても若年層の投票率が、奈良市においても低い状況にありますので、今後社会に出て大切な一票をぜひ行使してもらえるようにつなげていけたらなと思っています」