中国製EVの氾濫阻止へ、欧州委員長が措置必要と表明

[ベルリン 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、中国の補助金を受けた電気自動車(EV)がEU市場に氾濫するのを防ぐ措置が必要だと表明した。

EUは現在、中国製EVに懲罰的関税を科すかどうかを決定するため、反補助金調査を実施している。

フォンデアライエン氏は「公正な競争は良い。望ましくないのは、中国がわれわれの市場に大量の補助金を出したEVを氾濫させることだ。われわれはこれに対処し、われわれの産業を保護する必要がある」と述べた。

同氏は今週、フランスのマクロン大統領と共に中国の習近平国家主席と会談した。

また、フォンデアライエン氏はキリスト教民主同盟の会合で、EU加盟国の財務相に対し、長年議論されてきた資本市場統合を完成させるため、協力するよう要請。

「資本市場のより良い統合が実現すれば、新興企業や中小企業に年間最大4700億ユーロ(5052億5000万ドル)以上を投資できる可能性がある」と述べた。

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