『CSI』新シリーズ製作決定!マイアミ版が新たな形でよみがえる…

2000年に始まった『CSI:科学捜査班』を皮切りに、『CSI:マイアミ』『CSI:ニューヨーク』『CSI:サイバー』…と様々なスピンオフが生まれた犯罪捜査ドラマ『CSI』シリーズ。2021年にラスベガスを舞台とした本家『~科学捜査班』の続編としてスタートした『CSI:ベガス』が先日、3シーズンで打ち切られることが決まったためフランチャイズも一旦幕を下ろしたかと思われたが、新たなシリーズが作られることが分かった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

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シリーズ6作目にして原点回帰

『CSI』シリーズは、指紋採取や血痕判定、足跡鑑定といった科学捜査にフォーカスし、スタイリッシュな映像とスピーディーな展開で世界中でファンを獲得。各シリーズはそれぞれラスベガス、マイアミ、ニューヨーク、ワシントンD.C.を舞台に、捜査チームが証拠を見つけ出し、真実を突き止めていた。

4月中旬に『CSI:ベガス』の打ち切りが発表された後、5月頭に放送局の米CBSは2024~2025年シーズンの放送スケジュールを発表。その際にCBSエンターテインメント代表であるエイミー・ライヘンバッハは、「『CSI』フランチャイズはまだちゃんと生きていますし、それを継続すべく話し合いを進めています。これは私たちのレガシーですから。これまでとは異なる、興味深い方法で番組をよみがえらせるつもりです」と発言していた。それから1週間足らずの5月7日(火)、新シリーズが誕生することが明かされた。

『The Real CSI: Miami(原題)』というタイトルのこの作品は、脚本なしの実録ドキュメンタリーで、2002年から10シーズンにわたって放送されたスピンオフ第1弾『CSI:マイアミ』をもとにしている。毎回、実際に起きた犯罪事件を取り上げ、最先端の科学捜査を用いて事件の謎を解いていくという形のため、実際の事件である以外はこれまでのシリーズ作品と同じ流れと言えそうだ。

ちなみに、『CSI』の生みの親であるアンソニー・E・ズイカーがこのシリーズを思いついたきっかけは、科学捜査を紹介しているドキュメンタリー番組を見たからだという。そういう意味では、シリーズ6作目にして原点回帰と言えるのかもしれない。

『The Real CSI: Miami』の製作総指揮には、ズイカーをはじめ、ジェリー・ブラッカイマー、アン・ドナヒュー、キャロル・メンデルソーンといったシリーズ開始当初から関わってきた面々も名を連ねている。

そんな『The Real CSI: Miami』は米CBSで6月26日より放送予定。放送開始まで2週間あまりとなった6月10日に予告編がリリースされた。この予告編では、マイアミを舞台に、これまでの『CSI』シリーズのように指紋やDNAを採取したり、血の足跡を調べたり、水中捜査をしたりする様子が映し出されている。

その中では、「捜査官たちが調べるのは、(フィクションではなく)本物の“誰がやったか”です」「証拠に語らせれば、真実が分かるのです」「ほかの誰も話せない状況であっても、血痕という証拠が語ってくれます」「DNAは否定できません」といった、これまでのシリーズでキャラクターたちが語ってきた台詞を彷彿とさせる言葉が捜査官たちの口から飛び出している。

なお、この予告編について「残念ながら、誰もサングラスを外してくれない」と米Entertainment Weeklyが『CSI:マイアミ』に絡めてイジっている。ファンならご存じだろうが、同作は毎回エピソードの冒頭でチームの主任であるホレイショ・ケインがサングラスをかけた決めポーズで登場。一度サングラスを外して事件の被害者が発見された状況などを周りから聞いた後、サングラスをかけ直して(時にはかけ直さないこともあったが)決め台詞を言うのが恒例だったためである。

『CSI:科学捜査班』全15シーズン、『CSI:マイアミ』全10シーズン、『CSI:ニューヨーク』全9シーズン、『CSI:サイバー』全2シーズン、『CSI:ベガス』シーズン1~2はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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参考元:米Variety

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