ソフトバンク育成の石塚綜一郎、復調の兆しとなる一発 当日の打撃練習で変化

3回2死、左翼へ本塁打を放ち、選手とハイタッチする石塚

◆交流戦・ソフトバンク3軍14―8四国アイランドリーグplus香川(8日、タマスタ筑後)

ソフトバンクの育成5年目、石塚綜一郎捕手(22)が、豪快なソロ本塁打を放った。

「5番左翼」でフル出場。3回2死、真っすぐを振り抜き、左翼席に運んだ。ファーム非公式戦4号に「風で入ってくれと思った」と振り返った。

昨季は非公式戦で114試合に出場し、22本塁打を放った右の強打者。今季はウエスタン・リーグに10試合で打率3割3分3厘、本塁打2本とアピール。ただ、4月中旬に体調不良となり、現在は非公式戦に出場している。

4月の韓国遠征にも参加したが「帰国後から打撃の調子を落としていた」と明かす。練習で試行錯誤を繰り返しながら、きっかけとなったのは、この日の打撃練習で右足の重心を少しだけ低くしたことだという。「今まで上半身ばかり意識していたけど、そうじゃなかった。思ったようなスイングができた」。復調の兆しとなる一発だった。

さらに、5回は9球粘って空振り三振に倒れたが、左翼へ同じような大ファウルもあった。大道典良3軍打撃コーチは「ああいう打球が出ている時は、ヘッドがきいているのでいい」と分析した。快音が出て、打撃も上向きつつある。再び2軍に上がって、アピールをするために、バットを振る。(浜口妙華)

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