ソフトバンク育成ルーキー長水啓眞が実戦初登板 自己最速マーク、1回三者凡退「球速は頑張りの結晶」

初の実戦登板で、1回を三者凡退に抑えた長水

◆交流戦・ソフトバンク3軍14―8四国アイランドリーグplus香川(8日、タマスタ筑後)

ソフトバンクの育成ドラフト8位ルーキー、長水啓眞投手(18)=京都国際高=が実戦初登板を果たした。7回に4番手でマウンドに上がり、三者凡退に抑えた。

先頭打者を一ゴロに抑えると、続く打者は二ゴロ。最後は7球粘られたが、自己最速を1キロ更新する145キロの直球で空振り三振に仕留めた。13球で登板を終え、「思いっきり腕を振る気持ちで投げた。良かった」と笑顔を見せた。

同期の存在が刺激になっている。ドラフト1位の前田悠と、同じ育成の藤原だ。前田悠については「そもそも育成の時点で違うし、まだそんな勝負できる土台になっていない」と足元を見つめている一方で「藤原だって前田がいてくれることで、球速が上がっている。頑張らなあかんと、いい刺激になる」とうなずく。

さらに、藤原は7日の香川戦で2回をパーフェクトに抑えており「負けたくない気持ちはもちろんある」と闘志を燃やしたことも明かした。

現在体重は69キロ。入団時に細かった体も6キロ増やした。「まだまだガリガリで細い」と苦笑い。その上で「もう一回り体を大きくしたい」と今年は体づくりに重きを置く。

その先にはさらなる最速更新も見据える。「これからさらに速くなっていくと思っている。球速は頑張り次第。〝頑張りの結晶〟なので、もっと頑張らないといけない」。たくましい心を持った左腕は歩みを止めない。(浜口妙華)

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