自民「政治刷新車座対話」開催 党執行部が政治不信招いたこと陳謝 「信頼回復に時間かかる」懸念の声

とちぎテレビ

自民党の派閥の裏金事件を受けて、党本部の執行部が全国を回って意見を聞く「車座対話」が8日、宇都宮市内で行われ、栃木県連の幹部などと意見を交わしました。

自民党の政治資金パーティー裏金事件を巡っては現在、自民党と公明党が「政策活動費」のあり方などを含めた政治資金規正法の改正に向けて協議をしていて、週内にも与党案をまとめる方針です。

8日の車座対話には、自民党本部から金子恭之組織運動本部長と上田英俊地方組織・議員総局長が来県しました。冒頭、金子本部長は「問題は極めて深刻で深い反省の上に不断の努力をしていく」と陳謝しました。

また、先月(4月)28日に行われた衆議院の3つの補欠選挙で自民党が全敗したことについて「逆風どころか竜巻だ」などといった声も出ていて、衆議院の任期が残り1年半を切る中、次の選挙に向けても党の改革を急ぐ考えを示しました。

(自民党・金子恭之組織運動本部長)
「身内の論理が国民の感情に優先してなかったか。政治は国民のものという立党の原点に立ち返って生まれ変わらなければならない」

車座対話は2部制で行われ、第1部は船田元衆議院議員のほか、栃木県連幹事長の木村好文県議などが、第2部には業界団体や党員の代表などが出席し、それぞれおよそ40分ずつ意見を交わしました。

(自民党県連・木村好文幹事長)
「かなり踏み込んだ意見が出てよかった。ただいただいた金に対して領収書つけないでいいなんて馬鹿な話はない。(処分の)ボーダーライン云々というのも考えられず、悪いものは悪い。信頼を回復するには大変な時間や思いがなければならない。こう思っています」

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