KAMITSUBAKI STUDIOから分岐する2つの新スタジオ設立 DUSTCELL、Guiano、LOLUETら所属

THINKRが、KAMITSUBAKI STUDIOから分岐する形で2つの新スタジオ『ALLT STUDIO』及び『PHASE STUDIO』を設立した。

企業広告やアーティストのクリエイティブ制作を手がけてきたTHINKRは、KAMITSUBAKI STUDIO、QA STUDIO、FLAT STUDIOという3つのコンセプト/職能の異なるクリエイティブスタジオの集合体という組織構造のもと、音楽アーティストのマネジメント、バーチャルアーティストのプロデュース、アニメーション制作、原作開発、バーチャルエンターテインメント領域での自社IP開発に至るまで、事業範囲を拡大してきた。

なかでも近年のKAMITSUBAKI STUDIOは、アーティストやクリエイターのマネジメントプロデュースのみならず、XRライブ制作やIPのプロデュース事業において進展を遂げている。このスタジオの事業規模拡大という背景を受け、今後のさらなる事業成長及び専門性の追求を見据え、新スタジオを設立。機能性を分化することで各々の個性を深化させ、アーティスト、クリエイターたちの世界観を正しく最大化していくという。

ALLT STUDIOは、所属するシンガーソングライター/アーティストたちの独自性を生かした音楽制作を行い、オルタナティブな鋭さを持ったネット発アーティストプロダクション/レーベルとしての役割を果たす。広く愛される音楽と、独創的な音楽を両立する新たな次元の作品を生み出し、より多様で豊かな音楽体験を見出していくという。

また、所属アーティストには、DUSTCEL、EMA、Misumi、Guiano、大沼パセリ、LOLUETの6組が決定している。

PHASE STUDIOには、長年コラボレーションしてきたPALOW.をクリエイティブディレクターとして迎え、イラストやグラフィックを中心としたデザイナーたちが複数在籍することで今までのコラボレーションをさらに強化しながら、新たなオリジナルIPの開発を目指す。の発足にはKAMITSUBAKI STUDIO統括プロデューサーのPIEDPIPERもスーパーバイザーとして参画。その他、所属メンバーは後日発表される。

KAMITSUBAKI STUDIOは2つの新スタジオを内から外へ分岐させることにより“部分的な選択と集中”を実施しながら、引き続きバーチャルシンガー、アーティストのプロデュース、コンポーザーのマネジメント、アーティスト育成やXRライブ制作を行う。神椿の世界観から派生したストーリーIPの開発を強化することで、ゲームやアニメなどを含めたオリジナルコンテンツの開発をより強力に推進していく。

さらに、新体制ではコーポレートミッション“WE ARE A DRAMATIC DESIGN FIRM.”を具現化する複数の自立したコンテンツスタジオ群としての側面を強化。プロジェクトによってはスタジオの枠組みを超えてTHINKRメンバーと協力し合う。自社コンテンツの開発環境を整えることで、より洗練されたコンテンツやサービスを提供し、独自の世界観による作品作りを行う“ドラマティック”なデザインファームとして、エンターテインメント業界における“新たなものづくり”のスタンダードを築いていくことを目指すという。

なお、新体制へは順次移行しており、2024年8月を目途に完了予定とのこと。

(文=リアルサウンド編集部)

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