【中国】製造業の海外直接投資、23年は19年水準回復[製造]

大手国際会計事務所のKPMGによると、中国製造業による2023年の海外直接投資は201億3,000万米ドル(約3兆1,200億円)だった。新型コロナウイルス流行前の19年の水準を回復した。一方、合併・買収(M&A)向けの投資は回復途上にある。

直接投資は21年以降右肩上がりで推移。23年は前年比で少なくとも50億米ドル増えた。自動車関連や機械設備、電子・電器、インフラ建設が全体額を押し上げた。

中国製造業企業による海外でのM&A投資(金額を公開した案件の合計)は23年に約42億米ドルとなった。M&A投資は18年の約275億米ドルをピークに、以降は100億米ドルを下回る水準が続いている。

中国製造業企業が23年に設立した海外拠点の内訳を見ると、販売・サービス拠点が140社を超え最多だった。製造拠点は約90社、研究開発(R&D)拠点は約50社、物流拠点は約20社だった。

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