安藤ハザマ/ブラウザーでBIM効率化、ビジュアルチェックや設計指示・確認

安藤ハザマは8日、BIMの3Dビジュアルチェックや設計指示・確認がブラウザー上で行えるシステムを開発したと発表した。BIMモデルを収納する既存の共通データ環境(CDE)を核に、ブラウザー経由で情報共有を一元化。建築物の設計担当者とBIMオペレーターの円滑なやりとりを後押しし、設計のレビューなど業務の効率化に役立てる。BIMのさらなる利用拡大とともに、全社的なコア業務により集中して経営資源を投入できるようにする。
システム名称は「(仮称)Visual Check-Connect」。建設DXを展開する燈(東京都文京区、野呂侑希代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)の協力を得て開発した。CDEを核にブラウザー経由で設計者とBIMオペレーターをつなぐことにより、設計担当者によるBIMの3Dビジュアルチェックと、BIMオペレーターに伝える設計指示を行える。
安藤ハザマによると、設計担当者にとってBIMソフトを用いる従来の3Dビジュアルチェックは操作が煩雑で難しい。設計指示の伝達や確認も作図ツールのオートCADからPDF出力したデータを渡すやりとりが生じていた。
同社はCDEをベースにBIMの統合利用環境を段階的に構築し利用者の増加を目指す。BIMをあまり利用しない中堅・ベテラン層を視野に入れる。

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