ウミネコのひながふ化 親に守られ愛らしく/八戸・蕪島

今年初めて確認されたウミネコのひな=8日、八戸市

 ウミネコ繁殖地として国の天然記念物に指定されている八戸市鮫町の蕪島で8日、ふ化したひなが今年初めて確認された。かえったばかりのひなは、親鳥に見守られながら愛くるしい姿を見せている。

 保護監視員の髙橋瞭さん(26)によると、巡回中の午前10時ごろ、蕪嶋神社東側でまだら模様のひなを確認。ふ化の確認は昨年より1日早い。

 青森地方気象台によると、この日の八戸の最高気温は14.9度。前日から6度ほど下がる肌寒い天気となったが、親鳥はひなに覆いかぶさるようにして、時折吹く冷たい風から守っていた。

 監視員3年目の髙橋さんは「毎年ひなを見ているけれど、やはりうれしい」と目尻を下げる。

 ふ化は今後は5月末にかけてピークを迎え、7月ごろから巣立ち始めるという。【全文】

© 株式会社デーリー東北新聞社