「えち鉄カフェ」勝山駅に復活オープン 福井県勝山市内の和菓子やスイーツ…メニュー充実

再オープンする「えち鉄カフェ」=5月8日、福井県勝山市のえちぜん鉄道勝山駅舎

 福井県勝山市のえちぜん鉄道勝山駅舎内のカフェが復活し、5月9日から営業を始める。市内の和菓子やスイーツを中心に店頭に並べるほか、北陸新幹線県内開業による観光客増に対応するため観光案内所機能を新たに加え、勝山の玄関口で観光客らを出迎える。

 カフェは2014年6月、えちぜん鉄道が駅舎待合室の隣のスペースにオープン。大正時代の姿に改修されたレトロな雰囲気の中で本格コーヒーが楽しめる場所として観光客らに親しまれていたが、人手不足などによって昨年6月末に閉店した。

 北陸新幹線県内開業に伴い、鉄道を利用する観光客の増加が見込まれる中、「電車やバスの待ち時間に、ほっと一息つける場所を再び整備したい」と勝山市観光まちづくり会社が運営を担い、営業を再開させることになった。

 店名は「えち鉄カフェ」を受け継ぎ、看板もこれまで使用していたものを活用。いすやテーブルなど休憩スペースもある。メニューはテイクアウトで、コーヒーやカフェラテ、オレンジジュースなどドリンク6種類が楽しめる。価格は300~350円。市内の和菓子やスイーツなど10種類ほどを100円から千円程度で販売し、今後は軽食メニューやイートイン機能を持たせることも計画している。

 また、白山平泉寺や越前大仏など市内の観光地をはじめ、大野、坂井、あわら市のパンフレットを置く。同社の社員らがスタッフとして常駐し、勝山市内の観光やバスの時刻表などの情報も提供する。

⇒営業は月2回…福井に「いろりカフェ」オープン

 8日にあった報道機関向けの内覧会で、同社の南部真佐美さんは「気軽に立ち寄れる雰囲気づくりを心掛けたい」と話した。営業時間は午前10時~午後4時。定休日は火、水曜日。

⇒勝山市のニュース…福井新聞D刊にもっと

© 株式会社福井新聞社