ザトウクジラ再び!? 陸奥湾で2度目の“遭遇”

陸奥湾を泳ぐザトウクジラとみられるクジラ=3日、外ケ浜町平舘沖(三宅聡至さん提供)

 外ケ浜町平舘沖の陸奥湾で今月上旬、ザトウクジラとみられるクジラ1頭を青森県営浅虫水族館外部評価委員の三宅聡至さん(49)が見つけ、動画を撮影した。湾内で姿が見られるのは珍しく、今回も同種ならば2020年以来、2度目の遭遇となる。

 クジラが現れたのは3日午後5時10分ごろから約30分間。三宅さんが海岸からカマイルカの調査をしていたところ偶然、見かけた。カマイルカ数十頭と一緒に津軽海峡に向かって泳いでいたという。

 ザトウクジラは津軽海峡では時々見られるが、湾内では珍しい。三宅さんによると、▽背びれが後ろに張った三角形▽体長が10メートル前後▽約30秒おきに潮を吹き上げる▽深く潜る際に猫背になっている―などがザトウクジラの特徴と合致しており、毎年同湾で見られるミンククジラとは異なるという。

 三宅さんは「ザトウクジラなら4年ぶり。驚いたが観察できて良かった」と感慨深げだった。【全文】

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