ひたち海浜公園 GW入園者32万人 ネモフィラ、好天で1.5倍 茨城

国営ひたち海浜公園のネモフィラ=ひたちなか市馬渡

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市馬渡)は、大型連休期間(4月27日~5月6日)の入園者が前年度比53%増の32万4391人だったと発表した。誘客の目玉となるネモフィラが連休中盤まで見頃となり、コロナ禍後の外出機運の高まりや好天が続いたことを受け、客足を伸ばした。

同公園管理センターによると、ネモフィラの開花が早まった2023年(9日間)は21万2394人で、約1.5倍となった。ピークだった19年(10日間)の58万3130人との比較では55.6%にとどまった。

1日当たりの平均入場者数は3万2439人で、前年比37.5%増えた。日別では28日の6万7176人をはじめ、好天と祝日が重なった29日と3、4日の4日間に4万人以上の来園があった。インバウンド(訪日客)は7カ国・地域から86団体の来園があり、このうち台湾からが70団体を占めた。次いで香港、インドネシア、ベトナムと続いた。

4月1日から5月6日までの36日間では、前年度比2.7%増の71万4980人が来園し、コロナ禍の20年以降で最多。同期間で最も多かった19年の90万1907人との比較では、79.3%にとどまった。

同センターは「4月からの来園者は年々増加しており、回復傾向にある」として、県や自治体、近隣の観光地と連携して公園の魅力を発信していく方針。

担当者は「今後もバラが開花し、6月にはオオウメガサソウやオゼイトトンボの希少な動植物が観賞できる。コキアの植栽も始まるので、多くの人に見てもらいたい」と話した。

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