マーベル・スタジオ、製作規模の縮小を計画

マーベル・スタジオが 製作規模の縮小を計画している。共同社長であるケヴィン・ファイギとルイス・デスポジートは、同社が近年「少し打撃を受けた」ことを認めつつ、「教訓を学んだ」としており、短期間に公開する映画やテレビ番組の数を制限すれば、より強い立場に立てるとした。

「もしトップのままだったら、それは我々に起こり得る最悪の事態だっただろう」「少し打撃を受けたが、強くなって戻ってきた」とエンパイア誌に語ったルイス、「やりすぎは自身を少し弱めてしまうのだろう。もうそんなことはしない。我々は教訓を学んだ。4本の映画と4本のテレビ番組をやるのではなく、年に2、3本の映画と1、2本のテレビ番組をやる感じだ」と続けた。

今年は『デッドプール ウルヴァリン』が唯一のマーベル映画の公開となり、ケヴィンはそれを歓迎し、こう語っている。「今年は1つの長編プロジェクトのために結集でき素晴らしいことだ。私は負け犬でいるほうがずっと気楽だ。驚いてもらって、期待を超えることができる方が好きさ。だから理想的ではなかった昨年は、そのための準備をしてくれたように思える」

一方ディズニーのCEOであるボブ・アイガーもその意見に同調、ディズニープラスの加入者数が予想を下回り、興行収入が激減していることで、いわゆるスーパーヒーロー疲れが懸念される中、特にマーベルに関しては「作る量を減らし、より質に集中する」と話していた。また、ディズニーはマーベル映画を、年に2、3本公開、テレビシリーズを年4本から2本程度に減らすほか、「基本的に数を増やしたいという過去の願望の名残り」の作品もあるものの今後は「正しいと考えられるバランスになるだろう」とした。

マーベル・スタジオは現在、2025年に『サンダーボルト』『ファンタスティック・フォー』『ブレイド』『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の4本の映画の公開を予定している。

© BANG Media International