広瀬アリス『366日』も“記憶喪失”急ブレーキで月9の命運は目黒蓮に託された 先輩作品との被り指摘も…救世主期待

広瀬アリス、目黒蓮(Snow Man)(C)ピンズバNEWS

現在、広瀬アリス(29)主演の連続ドラマ『366日』が放送中のフジテレビの「月9」枠。5月8日、同枠の7月クールでSnow Manの目黒蓮(27)が主演の『海のはじまり』が放送されることが正式に発表された。目黒にとって、初の月9主演である。

『海のはじまり』で目黒が演じるのは、ある日突然シングルファーザーになった青年・月岡夏。実は7年前に破局した元恋人・水希との間に娘が生まれていて、その事実を水希の葬式で知って――という物語だ。

「目黒さんがフジテレビのドラマに出演するのは、22年10月クールの川口春奈さん(29)主演連ドラ『silent』以来およそ2年ぶり。『silent』は社会現象を巻き起こした名作ドラマでしたが、『海のはじまり』は目黒さんだけでなく、プロデューサー、監督、脚本なども『silent』のチームが再集結することが強調されていて、早くも大注目を集めています。

水希役は未発表ですが、ヒロイン役は有村架純さん(31)だという話もあり、そこも注目されていますね」(制作会社関係者)

フジテレビは『海のはじまり』を公式に、

《脚本・生方美久、演出・風間太樹、プロデュース・村瀬健が再び集結し、この夏、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品をお送りする!》

と、紹介している。また、演出に名を連ねている高野舞氏、音楽担当の得田真裕氏も、『silent』に携わっていた。

「今や国民的人気の目黒さんと、社会現象を巻き起こした連続ドラマ『silent』のスタッフ陣――フジテレビは彼らに月9の命運を託している、ともっぱらですね。

その一方で、X(旧ツイッター)では『海のはじまり』あらすじの内容から、早くも“大丈夫かな?”という声も浮上しています」(前出の制作会社関係者)

目黒にとって、STARTO ENTERTAINMENTの先輩である嵐・相葉雅紀(41)。相葉が2009年10月期に主演を務めた連ドラ『マイガール』(テレビ朝日系)が、“実は死んだ元恋人に娘がいて、主人公は突然父親になる”という物語だったため、Xでは『海のはじまり』との被りを指摘する声が続出しているのだ。

■昨夏から「月9」は暗黒期に突入

《マイガール》はXトレンド入りし、

《マイガールがトレンドにあったから何かと思ったらめめ月9主演なのね!おめでとう!そしてこれがほぼマイガールなのねマイガール大好きだからこそ好き嫌いはっきりしそうだなぁなんて思ったり…》
《とっても嬉しいんだけど、相葉くんのファンとしてはマイガールと色々被るところがあってちょっと心配というか。。でも、おめでとう!》

など、『海のはじまり』を不安視する声も目立つ。

「物語が“被って”いると、批判的な声も出てきてしまう――という懸念をファンはしているのでしょうね。ただあくまで、現時点で出ているあらすじが似ているだけですし、物語の舞台も違う。酷似するようなことにはならないでしょう。

そんななか間違いなく言えるのは、『海のはじまり』はフジテレビにとって絶対に失敗できないドラマだということ。月9はかつてはフジテレビ、さらにはドラマ界を代表する存在でしたが、大コケが続いたことでそのブランド力は低下。特に昨夏からは暗黒期に突入した感すらあります。現在放送中の『366日』も、厳しいことになってきていますね」(前出の制作会社関係者)

月9は、23年7月クール放送の森七菜(22)と間宮祥太朗(30)のダブル主演作『真夏のシンデレラ』以降、嵐・二宮和也(40)、大沢たかお(56)、中谷美紀(48)のトリプル主演作『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(同年10月期)、永野芽郁(24)主演の『君が心をくれたから』(24年1月期)、そして『366日』と続いているが、いずれも数字面では不調となっている。

『真夏のシンデレラ』は全話平均世帯視聴率が5.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で月9ワーストを記録。さらに『ONE DAY』が全話平均世帯5.3%で、ワースト記録を更新してしまう。『君ここ』も全話平均世帯5.8%と極めて低調だった。

『366日』も初回(4月8日)は世帯7.2%でスタートしたが、第5話(5月6日)では5.4%まで落ち込んでいる。

「現在、テレビ界では、世帯視聴率よりも13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率が重視されます。そのコア視聴率では、若いキャストが集結した『真夏のシンデレラ』はまだ良かったのですが、『ONE DAY』『君ここ』は2%程度と非常に厳しいものでした。それだけに現在放送されている『366日』は、フジが非常に気合いを入れていると放送前から言われていましたね」(前同)

■『366日』はまさかの“被り”でさらにピンチ

『366日』は主演の広瀬、お相手役の眞栄田郷敦(24)を筆頭に若い世代に人気の俳優を多数起用。作品のモチーフともなっている主題歌は人気バンド・HYの不朽の名曲『366日』だが、これも各話でHYの仲宗根泉(40)と複数の人気アーティストがデュエットするスペシャルコラボを展開するなど、話題づくりにも力を入れている。5月6日放送の第5話では、INIの藤牧京介(24)が仲宗根とコラボしていた。

「『366日』の初回と第2話(4月15日)はともにコア2.7%でまずまずの滑り出しでしたが、3話(22日放送)が2.3%、第4話(4月29日)が2.1%で、どんどん落ちてしまっている。そして、視聴者が離れ出したところの第5話での展開にシラけてしまった人も多く、今後もさらに苦戦しそうと言われていますね……」(前出の制作会社関係者)

第5話は、第1話終盤から事故で昏睡状態だった主人公の恋人・水野遥斗(眞栄田)が目を覚ましたが、後遺症で高次機能障害と記憶障害を患っていた――というシナリオだった。

しかし、この4月クールの連続ドラマでは、“記憶喪失”が重要なポイントになっている作品が乱立していることから、

《今期記憶喪失のドラマ多すぎて、設定とか書いたカードで神経衰弱できそう》
《各局ドラマ制作者側も記憶喪失なんじゃないか説》

などツッコミが殺到してしまっているのだ。

“記憶喪失”の要素が登場している4月ドラマは、杉咲花(26)主演の『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系/月曜夜10時~)、川口春奈(29)主演の『9ボーダー』(TBS系/金曜夜10時~)、生見愛瑠(22)主演の『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系/火曜夜10時~)、中村アン(36)主演の『約束~16年目の真実~』(日本テレビ系/木曜夜11時59分~)、そして『366日』の5本である。

「『366日』は中盤を迎え、勢いが完全に落ちてしまっている。そこにきてさらに視聴者が離れてしまいそうな“記憶喪失被り”、非常に厳しい展開です。ここからV字回復を果たすのは至難の業でしょう。

好感度抜群の大人気俳優の広瀬アリスさんでも“月9の再生”は難しそう――こうなった今、フジテレビ上層部は“もう目黒蓮しかいない”となっているのではないでしょうか。

目黒さんが『silent』のスタッフ陣と再タッグを組む『海のはじまり』。人気&実力を兼ね備える有村架純さんも出ると言われている同作は“月9の救世主”となれるか、大いに注目され、そして期待されていますね」(前同)

月9の命運は、目黒に託されたようだ――。

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