ロケットラボ、開発中の中型ロケット「ニュートロン」の初飛行を2025年に延期

Rocket Labは米国時間5月6日、開発中の中型ロケット「Neutron」の初飛行を2025年半ばに延期すると発表した。

小型ロケット「Electron」の打ち上げを手掛けるRocket Labは、より大きな液体ロケットで再利用可能というNeutronの開発を進めている。エンジンには「Arcimedes」を採用し、地球低軌道(LEO)に1万3000kgの貨物(ペイロード)を投入することができる。推進剤は液体メタン、酸化剤は液体酸素。

開発中のNeutronの全長は43m。低軌道に1万3000kgを投入できるという(出典:Rocket Lab)

Rocket Labは6日、最初のArcimedesが完成し、ミシシッピ州ステニス宇宙センターに設置されたと発表した。同社はエンジン試験に関する発表の中で、ロケットの初打ち上げが2024年末から2025年半ば以降に延期されたと述べている。

Rocket Labで最高経営責任者(CEO)を務めるPeter Beck氏は、Neutronの初打ち上げ時期の遅延は、エンジンやロケットの技術的な問題には関連していないと発言している。「積み重なると、たくさんのもの(遅延)となる」

Neutronの顧客としては、メガコンステレーションを構築する民間企業、国家安全保障ミッションを見込んでいる

(出典:Rocket Lab)

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