中国製「つながる車」、禁輸も選択肢と米商務長官 安保リスクで

David Shepardson

[ワシントン 8日 ロイター] - レモンド米商務長官は8日、中国から輸入される「コネクテッドカー(つながる車)」を巡り、禁輸といった「極端な行動」や規制措置を講じる可能性があると述べた。

米政府は2月、中国製のつながる車について、国家安全保障上のリスクをもたらしていないかどうか検証する調査を開始。レモンド氏はロイターに、期限の4月30日までに提出されたパブリックコメントを精査していると語った。

レモンド氏は「全データを検討した上で、どのような行動を取るか考えなければならない」とし「中国製のつながる車を米国に持ち込ませないという極端な行動をとることもできるし、(セーフガードなどの)規制を導入することも可能」と述べた。

ホワイトハウスは調査を開始する理由として、つながる車は「運転者や同乗者に関する大量の重要データを収集するとともに、カメラとセンサーが常時、米国のインフラに関する詳細な情報を記録している」ことを理由に挙げていた。

レモンド氏は下院公聴会で、中国製のつながる車について「米国民に関する大量のデータを収集している可能性があり」懸念していると証言。「脅威を真剣に受け止める必要がある」と述べた。

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