歪んだサイン 動揺隠せず? 罪認めた水原一平容疑者 米司法省公開文書に記された署名、筆致安定せず 大谷翔平に26億円賠償の見込み

 水原一平容疑者

 米司法省は8日(日本時間9日)、銀行詐欺などの容疑で連邦地裁から訴追された米ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者が罪を認めることに同意し、検察との司法取引が成立したことを発表した。14日にロサンゼルスの裁判所に出廷し、罪状認否を行う。

 発表によると同容疑者は銀行詐欺のほか、虚偽の納税申告書を提出した容疑でも有罪を認めた。410万ドル(約6億3500万円)の申告漏れ所得があったという。両罪での最高刑は懲役33年と罰金125万ドル(約2億円)となるが、この司法取引により、検察は減刑を勧告する見込み。

 公開された資料には水原容疑者のものとみられる署名も掲載されており、下に記された弁護士の字よりも歪んでおり、精神面の動揺を伺わせた。また自筆とみられる日付けも筆致が安定していないようにみえる。

 水原容疑者は大谷に対して被害額の1700万ドル(約26億円)全額を賠償する義務を負うほか、約115万ドル(約1億7000万円)の追徴課税を支払う必要がある。

 「ジ・アスレチック」など米メディアによると、また、この有罪判決により、米国からは国外追放され、日本へ強制送還となる見込みだという。

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