中国人民銀、流通市場での国債取引は売り買いとも可能と表明

[8日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は8日、人民銀行は国債流通市場において状況に応じて売りと買いの双方が可能であり、そうした取引は流動性管理のために利用できるとの見解を示した。

人民銀が一部国有銀行の長期債需要を探っているという市場のうわさを巡り、ロイターがコメントを要請したことに対する回答。

中国では人民銀による流通市場での国債取引はこれまで標準的な政策手段とみなされてこなかったが、市場では近く取引が始まるとの観測も浮上している。

人民銀はロイターに対して、2週間前に国有メディアを通じて発信したメッセージを繰り返す形で、「流通市場における人民銀の国債売買は流動性管理の手段として、また予備の金融政策手段として使える。実際には買いと売りの両方向になるだろう。規制ニーズや市場の需給環境次第で、どちらも可能だ」と述べた。

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