パイレーツの剛腕スキーンズがデビューへ 昨年のドラフト全体1位

日本時間5月9日、パイレーツは昨年のドラフト全体1位で指名した超有望株ポール・スキーンズのメジャーデビューが決まったことを発表した。スキーンズは日本時間5月12日、本拠地PNCパークで行われるカブス戦で先発する予定となっており、パイレーツ3連戦での復帰が見込まれている鈴木誠也との対戦が実現する可能性もある。スキーンズは米公式サイト「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで全体3位にランクイン。投手では最高の評価を受けており、「球界ナンバーワン投手プロスペクト」として大きな期待を背負ってメジャーのマウンドに立つ。

現在21歳のスキーンズはコンスタントに100マイルを計測する剛速球と威力のあるスライダーで相手打者をねじ伏せるパワーピッチャー。プロ入り後は球種のレパートリーに磨きをかけており、自慢の速球&スライダーに加え、チェンジアップ、カーブ、スプリンカー(シンカーとスプリッターの造語)などを投げている。そのパワフルなピッチングは全盛期のスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)と比較されることもあり、プロ入り当初から「すぐにでもメジャーで通用する」との声もあった。

プロ入り1年目の昨季は試運転も兼ねて、マイナーで5試合だけ登板。今季は招待選手としてメジャーのスプリング・トレーニングに参加し、開幕ローテーション入りの可能性も取り沙汰されたが、パイレーツはマイナーでの登板経験がほとんどないことも考慮し、スキーンズのデビューを急がなかった。マイナーAAA級で開幕を迎えたスキーンズは、ここまで7試合に先発して27回1/3を投げ、防御率0.99、45奪三振、被打率.175、WHIP0.91と圧巻のピッチングを披露。3月に行われたスプリング・ブレイクアウトの試合でスキーンズと対戦したジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)は「110マイルくらい出ていたんじゃないかな。それくらいに見えたよ」とスキーンズの剛速球に驚いていた。

ホリデイは「あのピッチングを続けていれば、メジャー昇格に時間はかからないだろう」と語っていたが、ホリデイは正しかった。スキーンズは開幕から約1ヶ月半というタイミングで、ミッチ・ケラーとジャレッド・ジョーンズが牽引するパイレーツの先発ローテーションに加わることに。デビュー戦でどんなピッチングを見せるか、大きな注目が集まりそうだ。

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