巨人・高橋礼が昨年の大竹耕太郎のような活躍できればV奪回も 糸井嘉男氏が選ぶ3・4月度セ・リーグMVP

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【投手部門】高橋礼(巨人)

SPAIA公式シニアアンバサダーの糸井嘉男氏が独自に月間MVPを選ぶ恒例企画。投手から野手に転向し、通算1755安打を放った糸井SAが、「超人」ならではの視点で3・4月度のセ・リーグ投手、野手を1人ずつ選出した。

セ・リーグの投手部門は巨人の高橋礼。3・4月は5試合に登板し、2勝0敗、防御率0.95をマークした。味方打線の援護に恵まれなかった試合もあり勝ち星こそ2つだが、防御率はリーグトップ。昨オフにソフトバンクから移籍したサブマリンが新天地で見違えるような活躍をしている。

「ソフトバンクでは出場機会に恵まれていませんでしたが、防御率1位で投球内容は素晴らしい。しっかりとコーナーに投げ分けているし、セ・リーグの打者はあそこまでのアンダースローを見たことがないと思います」と絶賛。「何回か登板してからセ・リーグの打者がどこまで対応してくるかがカギですね」と今後のポイントを挙げた。

2019年には12勝を挙げてパ・リーグ新人王に輝いた実績の持ち主。近年は出番を減らして2022年から2年連続未勝利に終わり、昨オフにアダム・ウォーカーとの交換トレードで泉圭輔とともに巨人に移籍した、

糸井氏は「1年間ローテーションで回れば2桁勝利は十分に可能でしょう。昨年の阪神・大竹耕太郎投手のような活躍ができれば、ジャイアンツが優勝する可能性も出てくると思います」とV奪回のキーマンの一人に挙げた。

【打者部門】ホセ・オスナ(ヤクルト)

セ・リーグの打者部門はヤクルトのホセ・オスナ。3・4月は打率.303(リーグ4位)、5本塁打(同2位タイ)、18打点(同1位)と3部門ともリーグ上位につける好成績を残した。

糸井氏は「打率も3割を超えていて、ホームランはリーグ2位、打点はリーグトップ。出塁率も高い(.350)し、さらに進化していると感じます。いいスタートを切れましたね」と手放しで褒め称えた。

今季は主に3番として起用されており、4番・村上宗隆、5番ドミンゴ・サンタナと組むクリーンアップは強力。3・4月は村上もオスナと並ぶ5本塁打、サンタナはリーグトップの打率.348、リーグ2位の16打点と揃って結果を残した。

チームはもうひとつ波に乗れないが、一昨年まで2連覇したチーム。混戦模様のセ・リーグならまだまだ逆転もあり得る。

糸井氏は「村上選手も復活の兆しを見せているので、打力で浮上してくる可能性も大いにあります。今後が楽しみですね」とヤクルトの逆襲に期待感をにじませた。



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