【MLB】水原一平容疑者が有罪認め、司法取引成立 歯の治療名目で大谷翔平から“930万円”くすねる手口も判明 「日本へ強制送還」と米報道 

米連邦検察は8日(日本時間9日)、ドジャース大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者が、銀行詐欺などの容疑を認め、司法取引が成立したと発表した。14日(同15日)に罪状認否が行われるが、ここで有罪答弁を行うものとみられる。米メディアが一斉に報じている。

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■連邦検事「法の裁きを受けさせる」

米報道によると、水原容疑者が今回認めた罪は主に2つ。違法スポーツ賭博の支払いのために、大谷の銀行口座から1967万5010ドル(約26億3000万円)を不正送金したこと。また、虚偽の納税申告書を作成し、410万ドル(約6億3700万円)の所得を申告していなかったこと。

この「銀行詐欺罪」と「納税詐欺罪」はそれぞれ、最長で禁錮30年と禁錮3年だが、司法取引に応じたため、量刑は軽減される見込みだという。

米国連邦検事マーティン・エストラーダは「この被告の詐欺と窃盗の規模は非常に大きい」とした上で、「彼は信頼される立場を悪用し、オオタニ氏を利用して危険なギャンブル癖を助長した。我々はコミュニティ全体で被害者の権利を守り、悪事を働く者に対して法の裁きを受けさせることに全力を尽くす」と述べた。

司法取引の内容についても明らかになっており、同容疑者が大谷から盗んだ全額(約1700万ドル)を返済すること、100万ドル(約1億5500万円)を追加で納
税することなども条件に含まれている。ただ、金額は今後、修正される可能性もあるという。

■大谷のデビッドカードを無断使用

また今回、大谷から金をだまし取った新たな手口も公開された。2023年9月、歯の治療費として6万ドル(約930万円)が必要になった同容疑者は、大谷から小切手で援助を受けた。しかし、その小切手は治療費に充てず、同容疑者の口座に入金。その後、実際の支払いは大谷のデビットカードを使用し、行っていたという。

そのほか、米スポーツメディア『The Athletic』は、合意書の中味に言及。「被告とその弁護人は、被告がアメリカ合衆国の市民でない場合、この事件での有罪判決により、被告がアメリカ合衆国から追放または強制送還されることが事実上避けられず、ほぼ確実であることを確認し、被告もそれを理解していると書かれている」と伝え、日本に強制送還される可能性を示唆した。

今回は連邦検察の発表であり、同容疑者の弁護士は取材に対して「ノーコメント」を貫いているという。まずは15日の罪状認否に注目が集まっている。

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