【ヴィクトリアマイル】JRA重賞最高払い戻しの「3連単2000万馬券」など大荒れGI “馬券内率52%”の中穴に妙味「高配当メソッド」

[過去10年]ヴィクトリアマイル2024の人気傾向

12日に東京競馬場で第19回ヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)が行われる。

今年は、昨年のマイルCS覇者ナミュール、阪神牝馬Sを制したマスクトディーヴァ、同2着のウンブライル、3着のモリアーナ、一昨年の秋華賞馬スタニングローズや、中山牝馬S覇者のコンクシェルなど、多士済々なメンバーが集結し、一筋縄ではいかない一戦となりそう。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■最高払い戻し金額をマークする波乱のGI

過去10年、1番人気が【2.2.1.5】で勝ったのは単勝オッズ1倍台だったグランアレグリアとアーモンドアイのみ。今振り返っても、トップクラスのマイラーと9冠馬でありレベルが違う2頭で勝利も頷ける。今年はナミュールとマスクトディーヴァの2強ムードだが、今年のメンバーならナミュールが実績面でひとつ抜けた存在であり、当日1倍台まで押し上げられれば勝ち切る可能性が高まる。しかし、3番人気以内が【2.5.2.21】勝率6.7%、複勝率30.0%、回収値が単勝9、複勝48と、とにかく上位人気が不振な本レース。今年も穴馬の台頭は十分だろう。

上位勢では1番人気の2勝のみで、4~9番人気が7勝、2桁人気が1勝なので単勝の平均配当は1184円。「単勝」を握って観戦してもたのしめる。馬連の平均配当は1万768円、馬単が2万1874円と高配当。3連系では、2015年に5番人気ストレイトガール→12番人気ケイアイエレガント→18番人気ミナレットの大波乱決着となり、3連複286万480円、3連単2070万5810円と、JRA重賞における最高払い戻し金額をマークしている。この年を除くと3連複の平均配当は2万7381円、3連単が18万9592円。近5年は5番人気以内が【5.4.3.13】と、好走馬15頭中12頭を占め、落ち着きつつあるが、2桁人気馬が2頭好走しており、やはり波乱含みのGIと言える。

毎年好走を果たしているのが4~9番人気の中穴で【7.2.6.45】の成績。このうち、単勝オッズ19.9倍以下が【7.2.6.21】勝率19.4%、複勝率41.7%で回収値も単勝242、複勝143と、3番人気以内と比較してもその差は歴然。さらに前走が1600~1800mの重賞だった社台・ノーザンファーム系生産馬に限ると【4.2.3.8】複勝率52.9%までアップする。ハーパーやスタニングローズの距離短縮組よりもドゥアイズモリアーナを上に取りたい。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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