物価の上昇を反映した実質賃金は、3月も減少した。
マイナスは24カ月連続で、これまでで最も長くなった。
賃金自体は伸びているものの、物価の上昇に追いつかない状況が続いている。
厚生労働省によると、物価の変動を考慮した3月の1人あたりの実質賃金は、前の年の同じ月よりも2.5%減り、24カ月連続のマイナスとなった。
これは、リーマン・ショック前後の2007年9月からの23カ月間を超え、比較可能な1991年以降で最も長くなった。
一方、現金給与の総額は、前の年の同じ月よりも0.6%増え、30万1193円と27カ月連続のプラスとなっていて、賃金自体は伸びているものの、物価の上昇に追いつかない状況が続いている。