リーグワンがいよいよプレーオフ突入! 4強のキャプテンたちは一戦必勝を期す!!

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4強のキャプテンたちが必勝を誓った。5月8日『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』メディアカンファレンスが行われた。1位埼玉ワイルドナイツのHO坂手淳史、2位東芝ブレイブルーパス東京のNO8リーチ マイケル、3位東京サンゴリアスのHO堀越康介、4位横浜キヤノンイーグルスのCTB梶村祐介が一堂に会し、意気込みを語った。

坂手「リーグワンの2023-24シーズンの一番熱いゲームが始まると思うので、その熱い試合にふさわしい準備をして、ふさわしいプレーができるようにその日を迎えたいと思う」

リーチ「サントリー戦が最後の試合だと思って準備していく。ファンにしっかりいいパフォーマンスを見せたい」

堀越「サンゴリアスとしてはシーズンの集大成を全部ぶつけていきたいと思う。そのための100%の準備をして、3回目の対戦で絶対リベンジして、チャンピオンに向けてまず東芝戦に勝ちたい」

梶村「イーグルスとして今季チャンピオンを目指してシーズンインした。その中2季連続でプレーオフ進出のチャンスを得た。まず準決勝、ワイルドナイツさんにリベンジしたいと思う。みなさんがワクワクするラグビーを見せたい」

今季チームが成長した点とターニングポイントとなったゲームを質問されると、主将たちはこのように答えた。

坂手「16試合すべて勝つことができたが、今季はどの試合も満足せずに常に強くなっていこうとチームで意思統一してみんなで歩んできた。常に成長し続けた16試合だと思うので、この勢いや成長をプレーオフにつなげたい。全試合色んなメンバーで合わせつつ、いい成長ができたと思う。接戦を勝ち切ったのも財産になるし、どんな点差でも落ち着いて自分たちのゲームをすることを意識してきた。それを遂行できる選手が揃ったのは良かった」

リーチ「開幕から最終節までチームとして成長できたことがたくさんあって、課題も出てきた。ターニングポイントは何個かあるが、僕が一番のターニングポイントと思うゲームは2回目の府中ダービー。ディフェンスが良かった。この勢いでプレーオフへ進みたいと思う。プレイヤーとしてこのリーグワンはやっていて楽しいし、あとファン感覚で試合を見ていても楽しい」

堀越「今季サンゴリアスはいい時もなかなかうまくいかない時もあって、ちょっと波があったシーズンだが、このプレーオフの舞台に立てたのはチームとして成長した部分でもある。このプレーオフに向けて、チームでやってきたことの集大成にしたい。タフな試合が続いて、厳しい時もあったが、それもすべて自分たちで成長につなげられたと思うので、次の府中ダービーが楽しみ」

梶村「イーグルスは今季振り返ってみるとジェットコースターのようなシーズンだったと個人的には思う。なかなか勝ちが先行できないシーズンだったが、自分たちの目指すラグビーを遂行できたと思っている。個人的には(クボタ)スピアーズ(船橋・東京ベイ)さんとの試合が印象に残っている。結局勝てなかったが、このゲームを通してチームの中で危機感が生まれて、そこからチームが建て直すきっかけとなるゲームだった。(SHファフ・デクラークとCTBジェシー・クリエルが中盤ケガで離脱したが)彼らに頼っていた部分が少なからずあったので、彼らがいない時にどれだけコネクションを保てるか重要と話していたので、それが最終的に2季連続プレーオフ進出につながったと思う」

(写真左より)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)

『NTTリーグワン2023-24』プレーオフトーナメント準決勝は1位埼玉WK×4位横浜E、2位BL東京×3位東京SGの顔合わせとなる。シーズン3度目の対戦かつ短いスパンでの連戦となる難しさを問われると、4人はこう返答した。

坂手「3回目の対決で短いスパンでの2連戦になるので、自分たちのラグビーに集中していい準備をしたい。イーグルスさんは沢木(敬介)さんを中心に何をしてくるかわからないところがあるので、何があってもいいように準備したい」

梶村「何をしてくるかわからないアタックは自分たちの強みだが、ただプレーオフだからと言って特別なことをするのではなく、自分たちのラグビーをしっかり遂行していくことが大事だと思うので、しっかり準備したい」

リーチ「府中ダービーは楽しい。でも、負けた後のサントリーはしっかり準備しないと負けると思うので、しっかり準備していく。サンゴリアスはチームとして勝ち切る能力が強く、最後の最後までアタックしてくるので、しっかり警戒したい。個人としては一番府中ダービーが楽しい試合。(『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』準決勝の)リベンジは全く考えていない。この試合東芝らしくプレーできるかしか考えていない」

堀越「今季の東芝は(リッチー・)モウンガ選手のアタックで本当に強いと思った。3回目のチャンスがあり、興奮している。僕らにとっても府中ダービーは特別なもの。気合の入り方が違うので、絶対盛り上がる試合になるし、見ていて楽しい試合になると思うので、楽しみ」

準決勝で警戒する相手チームの選手、鍵となる自チームの選手はこうだ。

坂手「梶村ですね。前回出ていないので、身体もいい状態で来るかと思うので彼には警戒したい。
(自軍のキーマンは)ワイルドナイツは9番の小山(大輝)や10番の(松田)力也がいいコントロールしてくれているので、そこでしっかりチームを勢い付けてくれると思う。」

梶村「前回最終節プレーできなかったので、昨季プレーオフ準決勝は個人でもプレーできなかったので、今季リベンジしたいと思う。警戒するのは小山選手。彼がテンポをコントロールしてくるので、隙を見せたらそこを突いてくるので、気が抜けない。
注目してほしいのは(ヴィリアメ・)タカヤワ選手。今季好調でイーグルスのトライゲッターなので、彼にいいボールを回していきたい」

リーチ「警戒したいのは流大。彼が出てくるかどうかわからないが、彼がキーマンになってくると思う。流選手の良さは視野の広さ。ピッチ全部が見えて、誰が走ってきているかわかっていて、どこにボールを放ればいいか理解している。2回目のヤマハ(静岡ブルーレヴズ)戦もすこがった。どう対策するかはこれから考えていきたい。
(自軍のキーマンは)ワーナー・ディアンズ。過去3試合1試合ずつ成長しているので、プレーオフのワーナー・ディアンズに期待している」

堀越「東芝さんは圧倒的なフィジカルとモウンガ選手を中心にした多彩なアタックを仕掛けてくるので、2度やって本当に強いと感じてた。でも3度目のリベンジするチャンスがきて、興奮しているし、しっかり準備して勝ちたい。
(自軍のキーマンは)10番の髙本幹也。今季リーグワンデビューしてからスタートで出ていて、チームメイトとして見ていて毎試合成長しているし、若いながらもチームを引っ張ってくれているので、彼に期待したい」

(写真左より)リーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、堀越康介(東京サンゴアリス)

埼玉WKは『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』での日本の10番・松田、横浜Eは『RWC2019』の正SO・田村優、BL東京はニュージーランド56キャップのモウンガ(BL東京)、東京SGは新人賞の有力候補の髙本という“四者四様”のSOを擁する。主将たちは自軍のSOへの信頼を寄せるとともに、準決勝で対峙する相手の司令塔を警戒した。

坂手「力也は本当にいい選手。彼自身のプレーももちろんいいが、周りとしっかりコネクションしてチームを前進させるのが彼の良さだと思うので、それを前面に出してくれればチームとしてうまくいくと思う。個人的にはキックもプレーオフは100%で決めてくれると思うのでそこに期待している。
優さんはテリトリーはもちろん、ロングパスや短いパス、FWを使うプレーなどまんべんなくプレーできる。優さんの周りで何か起こってくると思うので、優さんにプレッシャーに掛けられるようしっかりプランニングしていきたい」

梶村「ゲームコントロールがうまいですし、最終節負けた時テリトリーを完全にコントロールされたので、次は優さんが入って優位にしたいと思う。
力也さんも経験あり、何でもできるし、何よりもチームを毎試合勝たせているのが脅威なので、彼をパニックにさせるのが重要だと思う」

リーチ「モウンガはプレーだけではなく、ラグビーIQがかなり高い。この状況でどういう選択するか、1週間の中でどう準備するか、プレーオフでは何を意識すべきかわかっている。プレーに関してスピードもすごい。ボールを持てば何かやってくれる。でも彼だけに頼ってはいけない。周りの選手も動いて彼の良さを出したいと思う。モウンガは何でもできてチームに愛情を持っている。彼の良さを出すためにFWはがんばらないといけない。
髙本選手は1年目でもベテラン感を出していて、タイトな試合を勝ち切ったりしているので、プレッシャーを掛けたい」

堀越「幹也は若いし、強気なプレー選択でチームを引っ張ってほしいと思う。
モウンガ選手は何でもできて、危ない選手なので、しっかりプレッシャーを掛けていきたい。80分通してプレッシャー掛け続けないと危険な選手なので、常にプレッシャーを掛けたい。どういうプレッシャーの掛け方をするかはまだ決まっていないので、これから練習したい」

16戦を戦うリーグ戦と一発勝負のプレーオフトーナメントの違いを聞かれると。
坂手「1試合1試合で見ると大差ないが、その後待っているリカバリーできないプレッシャーは大きいと思う。どういう形であれ、自分たちのプレーの精度が大事になってくる。それを焦らずやれば、自ずと結果は出るかなと思う」

リーチ「プレッシャーが掛かるので、プレッシャーとの向き合い方がひとつ大事だと思う。あとは東芝らしくプレーすることが大事」

堀越「やはり規律だと思う。スコアプレッシャーで3点を取るゲームになると思うので、80分間しっかり規律を守ることがファイナルラグビーでは大事だと思う」

梶村「プレーオフだからと言って特別なことは戦術含めてまだ聞いていないが、やらないつもり。いかに自分たちらしく、いつも通りプレーするかが大事。スペシャルなことはないのが大事だと思う」

(写真左より)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)、リーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、堀越康介(東京サンゴアリス)

埼玉WK×横浜Eの『ジャパンラグビー トップリーグ』以降の対戦成績は埼玉WKの17勝1敗。今季も開幕戦で53-12、最終節で43-14で埼玉WKが勝利している。府中ダービーはBL東京の17勝15敗の勝ち越し。第2節・26-19、第15節・36-27とダブルをやってのけた。

果たして埼玉WKが王座奪還を達成するのか、それともBL東京が初優勝を手繰り寄せるのか、はたまた東京SG、横浜Eが下剋上を決めるのか。『NTTリーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』準決勝・埼玉WK×横浜Eは5月18日(土)・秩父宮ラグビー場、BL東京×東京SGは19日(日)・秩父宮、3位決定戦は25日(土)・秩父宮、決勝は26日(日)・国立京騎乗にてキックオフ。準決勝のチケットは5月11日(土)、決勝&3位決定戦のチケットは12日(日) 一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメントのチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2450622

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

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