全米オープンも将来的には『LIV枠』を設定? マイク・ワン会長が言及

湾会長がLIV勢の参戦を示唆した(撮影:GettyImages)

メジャー大会に『LIV枠』を設けるべきだ、とLIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が声をあげていたが、今季メジャー第3戦の「全米オープン」のメディアデーが会場のパインハースト・リゾートNO.2で開催され、大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)のマイク・ワン会長が「将来的にはLIVゴルフから全米オープンの出場権を獲得する道を作ることはできるかもしれない」と話した。

ただし、即座にというわけではないと付け加える。「もう少し彼らのツアーがどういうものかを見る必要がある」と完全否定せず、その可能性を示唆した。

LIVゴルフを主戦場にする選手は世界ランキングポイントの獲得ができず、ランキングは下降の一途。一部のメジャーチャンピオンなどを除いては、メジャー出場資格を獲得できないのが現状。4月の「マスターズ」ではオーガスタ・ナショナルGCがLIV選手のホアキン・ニーマン(チリ)を招待。来週開催されるメジャー第2戦の「全米プロゴルフ選手権」(16日開幕)には、世界ランキング644位のテーラー・グーチ(米国)らが招待されているが、今年の全米オープンの「特別招待」はタイガー・ウッズ(米国)のみ。

現時点で出場資格を持つLIV選手は2020年大会覇者のブライソン・デシャンボー(米国)を筆頭に、タイレル・ハットン(イングランド)、ダスティン・ジョンソン(米国)、マーティン・カイマー(ドイツ)、ブルックス・ケプカ(米国)、フィル・ミケルソン(米国)、ジョン・ラーム(スペイン)、キャメロン・スミス(オーストラリア)の8選手。LIVゴルフの36選手が予選会に参戦している。(文・武川玲子=米国在住)

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