青森県八戸市鮫町の「蕪島ウミネコ繁殖地」で8日、ウミネコのふ化が始まった。親鳥のおなかの下で、薄茶色のふわふわとした羽毛のひなが、愛らしい姿をのぞかせていた。
蕪島ウミネコ繁殖地保護監視所によると、卵のひびを発見したのはこの日の早朝で、午前10時の巡回でふ化を確認したという。この巣は今年2番目に産卵が確認された巣だった。ふ化は昨年より1日早く、例年より10日ほど早い。
監視員の髙橋瞭さん(26)は「生まれてくれてうれしい。一羽でも多く巣立ってもらいたい。今の時期は(子育てで)気が立っているため、指を出したり、近づきすぎたりしないでほしい」と話した。
ウミネコのふ化は6月末まで続き、7月下旬ごろから親鳥とともに北海道へ向けて飛び立つという。