「ムー」三上丈晴編集長(青森・弘前市出身)が語る“聖地の条件” 東京でトークイベント

超常現象やミステリースポットを巡り激論を交わしたトークイベント=4月18日午後、東京・新宿

 オカルト情報誌「ムー」と旅行ガイド「地球の歩き方」のコラボガイド発刊を記念したトークイベントが4月18日、東京・新宿のライブハウスで開かれた。ガイドに紹介されている青森県新郷村のキリストの墓伝説をはじめとしたミステリースポットや、超常現象を巡り激論を展開した。

 イベントではキリストの墓伝説も踏まえて「聖地になるための条件は何?」との問いかけにムー編集長の三上丈晴氏(弘前市出身)は「ドラマ」と断言。「最初は単純な話だったのに語り継いでいくうちに枝葉がついて脚色される」との持論を展開した。

 かつてムー編集部に在籍し、三上氏の先輩に当たる地球の歩き方社の新井邦弘社長は「ネット社会の中でますます見分けのつかないものが出て来ており、狂信的な方向に行きやすくなっている。でも意図的なフェイクに惑わされず情報に対する免疫を獲得するためにオカルトに接することは大事」と強調した。

 ゲストの新郷村ふるさと活性化公社・角岸秀伸事務局長は「インバウンド(訪日客)が増えた。以前ベルギーから来た60人がキリストの墓(とされる場所)をぐるぐると回っていたのだが、夜7時になると(こちらも)怖くなり『帰って』とお願いした」とのエピソードを披露した。

 ともに1979年発刊で45周年を迎えた両誌は3月に「地球の歩き方 ムーJAPAN~神秘の国の歩き方」を発刊。地域別に各種言い伝えやパワースポット、UFO情報などを紹介しており、青森県関係では他に縄文遺跡や津軽の鬼伝説なども取り上げた。一昨年の「地球の歩き方 ムー-異世界(パラレルワールド)の歩き方」に続く第2弾となる。

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