トランプ氏裁判、ジョージア州選挙介入事件も遅れ

Andrew Goudsward

[ワシントン 8日 ロイター] - 米ジョージア州控訴裁判所(高裁)は8日、トランプ前大統領が2020年の大統領選で敗北した同州の結果を覆そうとした罪で起訴された事件で、起訴を担当したウィリス地区検事の資格について審理すると表明した。

トランプ氏は、ウィリス氏が事件の特別検察官と恋愛関係にあったとしてウィリス氏の資格剥奪を求めている。

事件はトランプ氏が起訴された4件の1つ。今回の決定により裁判がさらに遅れることになり、トランプ氏にとって再び有利な決定が下された。

同州の元連邦検察官エイミー・リー・コープランド氏は「大統領選前にジョージア州で裁判が行われないことを意味する」との見方を示した。

7日には、トランプ氏が不正に機密文書を保管していたとして起訴された事件でもフロリダ州連邦地裁が初公判を無期限に延期した。

トランプ氏が20年大統領選の敗北を覆そうとしたとして起訴された事件も、免責特権が適用されるとの同氏の主張について連邦最高裁が審理を進めており、裁判が遅れている。

このため、大統領選の投票日前に司法判断が出るのは、トランプ氏が不倫の口止め料を不正に処理した罪に問われた事件のみになる可能性が高まっている。

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