バルサの“神童”ロッキに今夏移籍の可能性?…マンUやチェルシー、ナポリらが動向注視か

バルセロナに所属するブラジル代表FWヴィトール・ロッキに対し、複数クラブが関心を寄せているようだ。9日、スペイン紙『アス』が伝えている。

現在19歳のロッキはセンターフォワード(CF)を主戦場とするプレーヤー。母国の名門クルゼイロの下部組織で育ち、2021年に16歳の若さでトップチームデビューを飾った。2022年4月からはアトレチコ・パラナエンセに活躍の場を移すと、約1年半の間に公式戦81試合に出場し28ゴール11アシストを記録。昨年夏にバルセロナへの完全移籍が発表され、今年1月に正式加入に至った。

しかし、サッカー王国の“新たな神童”とも謳われる逸材は、新天地で十分なプレータイムを確保することができておらず。加入以降ここまで公式戦13試合に出場し2ゴールをマークしているものの、先発起用はわずか2試合のみ。出場時間の合計は310分間に留まっている。このような現状から、『アス』は早ければ今夏の移籍市場でロッキがバルセロナを離れる可能性があると報じている。

同選手に対しては、既に欧州の複数クラブから合計30件を超える問い合わせが届いているとのこと。トッテナムやチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドといったプレミアリーグ勢の他、ナポリが獲得に興味を示しているようだ。なお、今夏のレンタル放出を検討中とも報じられているバルセロナだが、代理人を務めるアンドレ・キューリー氏がスペインのラジオ局『Rac1』で「彼は残るか、(クラブに)売却させるかのどちらかだ」と言及した通り、ロッキ側は他クラブでの“武者修行”を望んでいないようだ。

キュリー氏は今後数週間以内にバルセロナを訪れ、クラブ上層部とロッキの将来に関する会談を行うと見られている。果たして19歳の“神童”は今夏にバルセロナを離れることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

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