米アップルが異例、韓国を初めて新型iPhoneの第1次発売国に=韓国ネット「アップルも弱くなった」

8日、韓国・ヘラルド経済は「韓国が米アップルの新型iPhoneの第1次発売国に初めて含まれた」と伝えた。写真はソウルのアップルストア。

2024年5月8日、韓国・ヘラルド経済は「韓国が米アップルの新型iPhoneの第1次発売国に初めて含まれた」とし、「アップルがサムスン電子Galaxyの掌握する韓国市場の攻略に乗り出した」「新型iPhoneの発売時期が早まったことで、サムスンは市場を守るため対策に追われるものとみられる」と伝えた。

記事によると、アップルは9月に発売予定のiPhone16の第1次発売国に韓国を含めた。アップルはこれまで一度も韓国をiPhoneの第1次発売国に含めたことがなく、「韓国を冷遇している」と批判されてきた。そのため韓国の通信業界では「非常に異例のこと」と驚きの声が上がっているという。

アップルが韓国を第1次発売国に含めたのは「若者層で最近iPhoneを好む傾向がみられるため」と記事は分析している。昨年発売されたiPhone15は、韓国で過去最多の販売台数を記録。購入者の10人に8人が20~30代だったという。記事は「中国では今年に入ってiPhone15の販売台数が30%減少するなど、世界のiPhoneへの期待が以前より薄れているが、唯一韓国ではiPhone熱が高まっている」と説明している。

また韓国でのiPhoneの販売価格は、日本や中国と比較して10万ウォン(約1万1370円)ほど高い。記事は「価格が高いにもかかわらず、韓国の若者の間ではiPhoneが1つのアイコンとなっているため、簡単にサムスンに乗り換えることはできない状況だ」と指摘している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国人として今後もGalaxyしか買わないよ」「Galaxyを使うべきだ。韓国経済はかなり苦しい」「修理もできないスマホをなぜ買うのか」「韓国ではGalaxyを買う方が楽」などとの声が上がっている。

その他「中国でうまくいっていないから韓国を第1次発売国に入れたのか」「中国人が買わないから韓国に売り込む。アップルも弱くなったな」「最近はアップルの業績が良くないから、高く売っても買ってくれる韓国のカモたちに目をつけたのだろう」「発売時期が早かろうが遅かろうが、韓国人に一番高く売りつけるのは変わらない」「iPhoneを持っていない子を仲間外れにするというおかしな文化のせいでiPhone需要が伸びた。見えっ張り文化に子どもたちが染まっていく…」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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