【カメムシ注意報】熊本県内で平年の280倍超のカメムシ観測地点も 暖冬影響で多くが越冬したか 夏までは注意必要

熊本県は果物などの果樹の害虫のカメムシが多く飛来する恐れがあるとして、県内全域にカメムシ注意報を発表した。

果樹カメムシが大量に時期早く活動

熊本県によると、2024年は果物などの果樹の害虫・チャバネアオカメムシが、暖冬の影響か多くが越冬し、平年よりも活動の時期が早まっているということだ。

県内に3カ所ある定点の観測地の中で、宇城市の果樹研究所では、4月下旬のカメムシの量が平年の280倍を超えていて、他の2カ所でも平年の25倍(天草市)や70倍(合志市)と非常に多い状態が続いている。

害虫のチャバネアオカメムシやツヤアオカメムシは、今の時期から初夏にかけては果樹の実やつぼみの汁を吸い、枯らしてしまうことから、熊本県は5月2日付で県内全域にカメムシ注意報を発表した。

カメムシ 夏までは非常に多い状態続くか

熊本県病害虫防除所はカメムシの寿命から7月から8月ごろまではカメムシが非常に多い状態が続くと予測。

また、カメムシが好むスギやヒノキの実が平年並みと見込まれることから、夏以降もエサを求めて果樹園に飛来する恐れがあるとして、引き続き注意が必要だ。

(テレビ熊本)

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