【セリエA 第36節 プレビュー】CL出場権争いは混戦模様 残留争いからも目が離せない

写真:鎌田大地が所属するラツィオは激しいCL出場権争いを繰り広げている ©Getty Images

日本時間5月11日から14日にかけて、セリエA第36節の10試合が行われる。鎌田大地を擁するラツィオはUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指しての戦いを続けている。いまや不可欠な存在となった鎌田は勝利に導くパフォーマンスを見せられるか。
 

◉注目カード

■ラツィオ vs エンポリ
鎌田大地を擁するラツィオは、ホームにエンポリを迎えての一戦に挑む。ラツィオは現在、勝ち点「56」で7位。5位以内に入れば来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権が得られるが、5位アタランタとは4ポイントの差がある。去就が注目されている鎌田はラツィオ残留を決意したとされており、それならば何としても5位以内に入ってCL出場権を獲得したいところ。そのためにも必勝を期す試合であり、鎌田には前節に引き続き、得点に絡む活躍に期待したい。一方のエンポリは勝ち点「32」で17位。降格圏の18位ウディネーゼ、19位サッスオーロとは3ポイント差で、こちらも負けられない戦いが続いている。ラツィオとしては順位の上では大きな差があるものの、簡単な戦いにはならないだろう。

■フロジノーネ vs インテル
インテルはアウェーでフロジノーネと対戦する。前節はサッスオーロにまさかの完封負けを喫し、“シーズンダブル”を献上してしまった。連敗回避、そして勝ち点を「90」に乗せるため(現在の勝ち点は「89」)にも、勝利を目指したい一戦となる。サッスオーロ戦に引き続いて主力を温存するのではないかと現地では報じられているが、得点王を目指すラウタロ・マルティネスを先発起用するかどうかも含め、まずはどのようなメンバーで挑むのかが注目ポイントとなる。フロジノーネは勝ち点「32」で16位だが、降格圏とは3ポイント差。1つでも多くの勝ち点を積み上げたいと考えると、インテルがターンオーバーをしてきた場合はチャンスが広がる。

■ミラン vs カリアリ
ミランはカリアリをホームに迎える。UEFAヨーロッパリーグを含めた直近の公式戦6試合で3分け3敗と勝利から見放されており、チーム状態は良好とは言えない。いい形でシーズンを締めくくるためにも勝利を収めたい。カリアリは第6節で3-1、コッパイタリアのラウンド16で4-1といずれも快勝している相手であり、セリエAでの通算対戦成績も46勝27分け8敗と大きく勝ち越している。今シーズンのリーグ戦で42失点を喫している守備の改善は必要だが、普通に戦えば苦戦する相手ではない。ただ、カリアリは勝ち点「33」で15位、降格の可能性が残っているチームだけに油断はできない。

■その他の見どころ
ユヴェントスは最下位サレルニターナと対戦する。現在、リーグ戦で4試合連続ドロー中と不振から脱し切れていないが、週明けのミッドウィークに迎えるコッパイタリア決勝をいい形で迎えるためにも、勝利で弾みをつけたい。すでに降格が決まっており、モチベーションを高めるのが難しいサレルニターナは難しい相手ではないはずだ。4位ボローニャはアウェーでナポリと対戦。直近7試合で3勝4分けと着実に勝ち点を稼いでおり、3位ユヴェントスとは2ポイント差。トップ3入りに向けて3ポイントを積み上げたい試合となる。
 

◉セリエA 第36節 試合日程

5月11日(土)
3:45 フロジノーネ vs インテル

5月12日(日)
1:00 ナポリ vs アタランタ
3:45 ミラン vs カリアリ
19:30 ラツィオ vs エンポリ
22:00 ジェノア vs サッスオーロ
22:00 ヴェローナ vs トリノ

5月13日(月)
1:00 ユヴェントス vs サレルニターナ
3:45 アタランタ vs ローマ

5月14日(火)
1:30 レッチェ vs ウディネーゼ
3:45 フィオレンティーナ vs モンツァ

※時刻はすべて日本時間

© 株式会社SPOTV JAPAN