西武鉄道、2024年度の鉄道事業設備投資計画は過去最大の334億円 40000系やサステナ車両の導入で沿線価値向上へ

西武鉄道は9日、2024年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。「沿線価値向上」「デジタル化」「働きがい向上」を重点テーマとし、過去最大の総額334億円を投資する。

車両関係では今年度、40000系通勤車両を3編成24両導入するほか、小田急から「サステナ車両」1編成6両を譲受し、整備・改修を行ったのち運行開始を目指すとしている

「サステナ車両」は西武鉄道独自の呼称で、環境負荷の少ない他社からの譲受車両のこと。小田急電鉄の8000形、東急電鉄の9000系の譲受を予定しており、西武鉄道の支線系で運行を行う。

次年度以降の事業計画についても一部言及され、新宿線を運行する10000系「ニューレッドアロー」の新たな車両への置き換えならびに有料着席サービスの刷新を検討中であることが分かった。運行開始は2026年度中の予定だ。

このほかにも安全・安心への投資として「ホームドア整備」や老朽化した施設の更新、高規格な踏切支障検知装置の新設・更新などによる踏切の安全性の向上、車内防犯カメラの整備推進、沿線各地の連立事業推進などが掲げられた。

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