イオンカードをかたるフィッシング、件名「【イオンカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします」などの不審なメールに注意 偽サイトに誘導し、個人情報やカード情報を詐取

by 松永 侑貴惠

イオンカードをかたるフィッシングの報告を受けたとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは5月8日16時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

フィッシングメールの件名は、以下のものが確認されている。これ以外の件名も使われている可能性がある。

  • 【イオンカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします
  • お知らせ:イオンカード取引制限の詳細情報
  • 【重要】イオンカードからの重要なお知らせ
  • イオンペイ送金の異常事態についてのお知らせです。

メール本文は、以下の文面が確認されており、カードの利用確認をするためとして、リンクへのアクセスを促している。

【イオンカード】お客様のカードご利用明細の内容をお知らせいたします。
お客様

このたびはイオンカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記のご利用照会がございましたので、お知らせいたします。

ご利用日時:2024-05-07 09:21:47
ご利用場所:国内加盟店ショッピング(通販・ネットショッピングなどでのご利用)
ご利用金額:118,690円

ご利用の覚えがない場合は、下記よりご本人様のカードのご利用内容についてのご確認をお願いいたします。

カードのご利用確認のお知らせについてはこちら

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

誘導先のフィッシングサイトは、イオンカードの公式サイト(暮らしのマネーサイト)を装っており、イオンスクエアメンバーIDとパスワードの入力を求められる。入力してログインの操作をすると、「リスク操作のため口座の使用が停止されました 個人情報の確認が必要です」という文言とともに、氏名、生年月日、カード番号、有効期限、セキュティコードの入力画面が表示される。さらに続けると、SMS認証番号を送信したとして、その番号の入力を促される。

誘導先のフィッシングサイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。

https://●●●●.club/●●●●
https://www.hn●●●●.com/
https://aeno.co.jp.●●●●.cn/aeon

フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

© 株式会社インプレス