クマガイソウ見に来て 福島県いわき市田人町 5万株以上満開 12日ごろまで見頃

満開となったクマガイソウ

 福島県いわき市田人町石住字綱木地区に群生する5万株以上のクマガイソウが満開となった。かれんな花が、見物客の心を和ませている。

 クマガイソウは袋状に膨らんだ薄紫色の花を扇形の葉が包む独特の姿が特徴。同地区のクマガイソウは、故平子長雄さんが約10年をかけて自宅裏山で育てたものを、地域住民ら有志でつくる「綱木クマガイソウを守る会」が保護、管理している。

 県内有数の群生地として知られ、県内や関東だけでなく、関西からも見物客が訪れている。守る会によると、花のピークは12日ごろまでという。

 開園時間は午前9時から午後4時30分までで、最終入場は同3時30分まで。中学生以上は協力金として1人300円が必要。18日から6月2日までの毎週土、日曜日は、クマガイソウの苗を1株500円で、5株以上から販売する。問い合わせは同会事務局へ。

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