ストレッチャー搬送中に転落、患者は死亡 救急隊員3人を書類送検

 広島県の備北地区消防組合の救急隊員が昨年4月、三次市内で転院搬送中に女性を転落させけがをさせた事故で、三次署は9日、搬送に携わった隊員3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。

 書類送検容疑は、昨年4月19日、救急隊員3人が三次市内の病院で、同病院のストレッチャーから搬送用ストレッチャーに80代女性を移した後、ベルトで固定していない状態で高さを調整した際に転落させ、頭などにけがを負わせた疑い。

 同組合などによると、女性は市内の転送先の病院で急性硬膜下血腫と診断されたため、手術を受けて入院。一時的に回復したが、昨年6月7日に死亡した。

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