本命は惜敗続きの佐久間朱莉? メジャー2位→翌週Vの確率は

メジャー翌週の優勝者を調べてみると…(撮影/塚田達也)

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 事前(9日)◇福岡CC 和白コース(福岡)◇6305yd(パー72)

前週の国内メジャー「サロンパスカップ」は優勝スコアに1打足らずの単独2位。いずれも首位スタートの最終日に逆転を許した4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」と「パナソニックオープンレディース」に続き、佐久間朱莉は初タイトルに惜しくも届かないシーズン前半戦を送っている。

今季10試合を終えた年間ポイントランキングは5位につけるが、トップ5の選手で唯一、未勝利であることも優勝争いの多さを物語る。今週も開幕を前に「悔しさはもちろんあります。終わったことなので切り替えて頑張りたい」と話し、メジャー明けの一戦に乗り込んできた。

佐久間と同じようにメジャーで惜敗し、翌週に雪辱を果たした例は果たしてあるのか。サロンパスカップがメジャーに昇格した2008年以降、「日本女子プロ」と「日本女子オープン」を含めた47試合(サロンパスは20年中止)を対象に調べてみたところ、メジャー2位(タイを含む)の選手が翌週に優勝したのは6回(約13%)。前週メジャーの順位別では最も多い。

さらに6回のうち、5回はサロンパス→今大会という流れ。今大会は08年以降15回開催(20年中止)されており、前週2位の勝率は3分の1(約33%)となっている。直近では21年に大里桃子が記録。2010年からは横峯さくら、佐伯三貴、朴仁妃(韓国)と3年連続でメジャー2位を経て優勝した。18年は鈴木愛が同様に制し、自身初の大会連覇を果たした。

ちなみに、前週メジャー「2位」に次いで優勝が多かったのは「5位」の4回で約8.5%。メジャー「トップ10」まで広げると25回で約53%に達する一方、メジャー「優勝」からの連勝はゼロだった。

メジャータイトルを逸した悔しさが優勝の原動力に…などと安易に推測したくなる過去の傾向。悔しさいっぱいで乗り込んだ21歳も、あと一歩まで迫っている初優勝へ再現なるか? (福岡市東区/塚田達也)

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